沖縄の原風景が残る癒しの島!竹富島のおすすめダイビングスポット3選

竹富島は、石垣島から船で約15分の場所にあります。赤瓦の街並みが保存され、沖縄の原風景が残る島です。石垣島からは手軽に高速船で行くことができ、しかも多くの便数が出ていることから、沢山の観光客が訪れます。

島の中を牛車に乗ってのんびり回ってもいいですし、レンタサイクルで町並み保存地区以外に行ってみるのも楽しいです。レンタサイクルなら、星の砂で有名な「コンドイビーチ」にも手軽に行くことができます。

また、島の人気スポットの「西桟橋」には、夕暮れ時に多くの方が集まってきます。真っ青な海に伸びる桟橋もきれいですし、ここから見る夕日は素晴らしい絶景です。

竹富島にはダイビングショップはありません。しかし島の周辺は「石西礁湖」と言われるリーフに囲まれた大きな浅瀬が広がり、サンゴと様々な生物を見ることができる素晴らしいポイントが数多くあります。竹富島周辺のポイントは、石垣島の市街地にあるショップが頻繁に潜っています。

石垣島でダイビングライセンスの取得を検討している方は、自然の海を堪能できます。石垣にはダイビング専用プールはありません。ですから都市部で行われているような「プール講習」「海洋実習」というものがなく、全て海洋実習になります。講習初日から水深3mほどの竹富島の東側の海で、チョウチョウウオに囲まれての講習など、贅沢な経験をされている方もいます。

そこで今回は、石垣島から行く竹富島の主要3スポットのダイビングの面白さを写真をお見せしながらお届けします。

竹富島のおすすめダイビングスポット①竹富島東エリア

基本白い砂地が広がる浅瀬のエリアです。砂地だけでなく、ところどころに「ガレ場」と呼ばれる部分や粒が荒めの砂が溜まる部分があり、それぞれで見られる生物が変わってきます。水深も5mほどで、初心者から楽しめますし、体験ダイビングもよく行われています。

ユニークな魚としては「ミナミホタテウミヘビとワニゴチの幼魚」が同時に出てきたことがあります。

ミナミホタテウミヘビは、よくこの辺りでは見られます。そっと寄っていくとかなり近くで魚を見ることができます。逃げるときはゆっくりと砂に潜るのですが、その姿も面白いですので、脅かさない範囲で観察してみるのもいいでしょう。

また、この付近では小さな根を回って、じっくり魚を観察してみるのがおすすめです。特に「幼魚好き」の方にはたまらないネタが見られることもよくあります。

例えば、ダイバーには人気の「イロブダイの幼魚」もかなりの確率で出会えます。成魚からは想像ができないこの色合いやかわいさはたまらないです。

動きがゆっくりになった時に、狙って写すとけっこう撮れますよ。また動きをよんで先回りして待ち伏せ作戦で写真を狙ってもいいでしょう。

それ以上にかわいいのが「チョウチョウコショウダイの幼魚」です。サンゴの隙間をヒラヒラしながら、ちょこまかちょこまかと動き回る姿は本当にかわいい!幼魚好きな方は水中で悶絶するかもしれません。

 

写真に撮るのはかなり難しく、ピンボケ写真を連発してしまいますが、一瞬動きが遅くなった時を逃さないようにするのがコツです。ヒレをヒラヒラさせている様子は本当にかわいいですから、ぜひ見るだけでもいいので出会ってほしいです。

竹富島のおすすめダイビングスポット②竹富島南エリア

多くのダイビングポイントが点在していて、ショップによってポイント名の呼び方が違っています。基本的には、ここも砂地が広がるポイントです。大小様々な根を回って小魚を探すスタイルのダイビングになります。

竹富島東エリアよりは深いですが、流れもほとんどないですし、水深も20mまではいかないポイントが多いので、初心者から潜ることができます。

生物は豊富です。クマノミ類も多く見られます。

 

これはクマノミとニセアカホシカクレエビです。砂地にポツンとイソギンチャクとクマノミがいるときもあります。クマノミ以外にも、カクレクマノミやハナビラクマノミ等も見ることができます。ゆっくり観察できます。

また、ハダカハオコゼもよく見られます。この魚は様々な体色のものが見られますが、竹富南エリアだけで、黄色、ピンク、黒、白の4色を見かけたことがあります。中でも1番きれいだったのがピンクです。ピンクというより「ショッキングピンクと言ったほうがいいでしょう。こんな色で逆に目立たないのかな?と不思議に思います。

 

この魚が根の上でゆらゆらと葉っぱのように揺れて獲物を待っている様子も面白いです。しかし、オコゼですので毒を持っています。触れると大変なことになりますので、絶対に触らないでください。

根のくぼみを見ると、ネイチャーシーンでもある、クリーニングを見ることもあります。この時は、エビがウツボをクリーニングしていました。パッと見たら、ウツボがエビを食べそうになっているのかと思いますが、そんなことはなく、ウツボが気持ちよさそうにしているのを見ると、ウツボがかわいく見えます。

 

歯医者さんみたいにも見えるのではないでしょうか。こういうシーンが見られることもあるのでダイビングはやめられません。

竹富南には、ハゼエリアもあります。ヤシャハゼやヒレナガネジリンボウ、ヤノダテハゼ、ホタテツノハゼ属の仲間等、色んなハゼが見られます。水深も12mほどですので、けっこう粘れるのがありがたいのです。

写真はクビアカハゼです。ペアでいる様子もまたかわいいです。

   

中でも1番人気のあるポイントが「竹富南・ヨスジの根」と呼ばれている所です。小さな生物はもちろん、ここには多くのヨスジフエダイが群れていて、それを見るだけでも楽しめます。透明度のいい時はワイド系の写真を撮ると、青い海と黄色い魚の組み合わせがとてもきれいな写真が撮れます。

群れの形は刻々と変わります。よく見て群れの形がきれいな時がシャッターチャンスです。おもしろい瞬間を切り取ってください。根の周囲は白い砂地になっています。ハゼやウミウシなども多く見られますのでじっくりと潜られてくださいね。

この日は「クロヘリアメフラシ」というウミウシが出てきました。ご機嫌だったのか、頭を持ち上げてクネクネと動き、まるでダンスを踊っているようでした。

様々なポイントが南エリアには広がっています。大物は少ないですが、小魚とのんびりと潜ってほしい癒しのスポットが待っています。

竹富島のおすすめダイビングスポット③海底温泉

島の北側にあるポイントです。水深20mほどのすり鉢状の底部から、天然温泉が湧き出ています。ダイビングポイントとしても、特に制限もなく普通に潜ることができますが、温泉周辺には研究機関の観測用の機器もありますので、マナーとして触れないようにする必要があります。

温泉の湧きだしている所まで降りていくと、常に泡がポコポコと出ています。マスク越しに硫黄の匂いがします。すり鉢状の斜面にはサンゴもおり、小魚も群れています。

温泉が出ているせいか、透明度はイマイチです。ですからマクロの被写体を探しながらのダイビングがメインになります。イバラカンザシは温泉効果があるのか、とても元気にポリプを広げています。

温泉のまわりにはいくつもの根があります。根には小魚や小さな生物がたくさんいますので、ここでものんびりと生物を探してみてください。根の上には小さめですが赤いイソバナがはえていて、そこには擬態上手な「イソバナガニ」が住んでいます。

枝の間に挟まる様に身を隠しているので、ぱっと見はわかりませんでした。ガイドが上手にわかりやすい場所まで出してくれました。これならわかりやすいですね。



流れもなくゆったりと潜れるので、1つの被写体にじっくり時間をかけて写してみるのも楽しいです。もちろん写真をやらない方でも、ルーペを持っていき、じっくり観察してみるものいいと思います。

小魚も豊富です。小さなハゼやギンポを探してみるのも面白いです。岩の小さな穴から、かわいい顔を出している様子が観察できるかもしれません。

何より嬉しいのは、温かいということです。冬場の3ダイブは、南国の海とはいえやはり冷えるものです。特に3本目に温泉ポイントに潜り、しばらく温泉で温まるなんて贅沢ですよね。ウェットスーツ越しに温かさが伝わってきます。ダイビングでほっこり温まるのもここならではの楽しみ方です。

その分、ボートに戻った時に、寒さはより感じてしまいますが・・。

竹富島のおすすめダイビングスポット3選のまとめ

竹富島の3エリア別のダイビングについてまとめてみました。

石垣市街地に宿泊して市街地エリアのショップを利用することで、石垣島周辺のポイントと、竹富島のポイントの両方を楽しむことができます。弱点としては、小魚が好きな方はいいですが、「大きな魚が見たい」とか、「ダイナミックな地形が見たい」というダイビングは難しいということです。

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逆に強みとしては、「冬場の時化に対応できる」所です。台風はさすがに厳しいですが、冬場の北風が強い時でも、時間帯によっては何とか潜れる場合があります。このエリアはリーフに囲まれた海ですので、高い波もリーフが守ってくれて、ポイントは何とか潜れるということもよくあります。

満潮の時間帯は、石垣島の南側の「名蔵湾」や「真栄里」あたりで潜り、干潮の時間帯なら、リーフ内にうねりや高い波が入ってきにくいので、そこを狙って竹富島周辺で潜るということも可能です。

ただし、状況や風向きにもよりますし、天気予報で風が回るという予報が出ているときは、なおさら慎重になる必要があります。現地ガイドの指示に従うことが大切です。

石垣島市街地ショップから、石垣島と竹富島の両方の海をダイビング三昧というのもいいのではないでしょうか。ダイビング旅の参考になれば嬉しいです。

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