一度で全部がわかる!渡嘉敷島のダイビング情報を徹底解説!

一度で全部がわかる!渡嘉敷島のダイビング情報を徹底解説!

渡嘉敷島は、国立公園にも認定された、豊かなサンゴ礁や世界有数の透明度を誇る慶良間諸島の中でも最も大きな島です「ケラマブルー」とも呼ばれるほど、透き通った美しい海、真っ白い砂浜は息をのむほど美しく、日常を忘れリフレッシュできること間違いなし!

渡嘉敷島は、日帰りでも高速船往復で約6時間滞在できます。そのため、沖縄本島から日帰りダイビングツアーも楽しめるんです。今回は、そんな大自然の魅力あふれる離島、渡嘉敷島のアクセスやダイビングについてお伝えします。

1.渡嘉敷島でのダイビング基礎知識

島はダイビングショップが目白押しな阿波連、ウミガメが見られることで有名な「とかしくビーチ」のある渡嘉志久、フェリーの発着場があり、島の玄関口である渡嘉敷の3つの集落に大きく分かれています。

民宿は阿波連や渡嘉志久に多く、いずれも最寄りのビーチまでは歩いてすぐですが、それぞれの集落間はアップダウンが激しく、重いダイビング器材を背負っての徒歩での移動はかなりしんどいです(経験者は語る)。

何か所かダイビングポイントを巡るなら、船で渡嘉敷についたらレンタカーを借りるか、宿泊先やダイビングショップにある送迎サービスを利用しましょう。

2.沖縄本島から渡嘉敷島へのアクセス

渡嘉敷島は那覇市の泊港(通称とまりん)からフェリーと高速船で渡ることができます。ここではフェリーと高速船の基本情報を紹介します。

フェリーとかしき

所要時間:70分
便数:往復1便/1日

大人:往復¥3,210/片道¥1,690 ※大人は環境協力税100円(往復)徴収

小人:往復¥1,610/片道¥850

マリンライナーとかしき(高速船)

所要時間:35分
便数:往復2便/1日
※ゴールデンウィーク、7月・8月、9月の金・土・日曜日は3便/1日

大人:往復¥4,810/片道¥2,530 ※大人は環境協力税100円(往復)徴収

小人:往復¥2,410/片道¥1,270

夏季は、観光客が多く満席になることがあるため、忘れずに予約していきましょう。また、慶良間諸島周辺はザトウクジラの繁殖地になることでも有名で、冬季は運が良ければザトウクジラに遭遇することがあるかも。ちなみに筆者は2月に高速船を利用して、遠目ですがザトウクジラを見ることが出来ました!

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3.渡嘉敷島のダイビングのシーズン

渡嘉敷島は、冬季でも水温20℃程度はあるため、一年中ダイビングを楽しめます。冬季は寒がりの人でなければ5㎜ウェットスーツ+フードベストで潜ることが出来ます。夏季は水温28℃を超えるため、3㎜ウェットでも暑いくらいになりますよ。

渡嘉敷島の春季(3~5月)

初春は引き続きザトウクジラの繁殖シーズンです。また、ウミガメもちらほら見られるようになります。

季節の変わり目で季節風が吹くため、海況には注意が必要ですが、水温が徐々に上がっていき、少しずつ見ることができる魚の種類が増えてきます。

また、晩春にはナイトダイビングでサンゴの産卵が見られるかもしれません。

渡嘉敷島の夏季(6~8月)

水温が上がり、生き物が一番活発になるベストシーズンの到来です。

大人気のマンタやウミガメを始め、ギンガメアジなど大型回遊魚を見ることが出来ます!

ただし、観光客も沢山くるため、様々な施設が混み合うことが予想されます。早めに計画を立てて、各施設やサービスの予約をしてしまいましょう。

渡嘉敷島の秋季(9~11月)

初秋は台風シーズンでもありますが、夏の観光シーズンが過ぎるため、観光客がどっと減り、ゆっくりダイビングを楽しめるのもこの時期ですね。見られる生き物も夏と変わらないため、狙い目かもしれません。

水温が下がり始めると、透明度が上がり海中の景観が楽しめるようになります。ウミウシなどのミクロ生物も徐々に増えてきます。

渡嘉敷島の冬季(12~2月)

一年で最も寒いシーズンですが、代わりに透明度はシーズン通して一番高くなるため、海の美しい景観を楽しむことが出来ます。

また、繁殖のためにザトウクジラが訪れるため、運が良ければ水中でクジラの鳴き声(ホエールソング)を聞くことが出来ます!ちなみに、筆者が初めてホエールソングを聞いたときはただの耳鳴りかと思い、撮影した動画にも音が入っていたことで気が付きました…。

また、クジラの他にも、マグロなどの大型回遊魚やコブシメに出会うことも出来ます。ただし、北風が強く吹くことが多いため、北側のポイントはほとんど潜れなくなります。

4.渡嘉敷島のおすすめダイビングスポット

渡嘉敷島のおすすめダイビングスポット①海人

渡嘉敷島西側の中央部にあるダイビングスポットです。一面に広がる白い砂地に、ゴロゴロと転がる石のブロック、そしてそびえ立つジャングルジムのような漁礁と、とてもインパクトのあるポイントです。

ボートからエントリーすると、砂地でトウアカクマノミファミリーがお出迎え!この渡嘉敷島では、日本で見られるクマノミ類6種類全て見ることが出来ますが、トウアカクマノミがこれだけ見られるポイントは日本でもココしかありません。とても貴重なダイビングスポットです。

また、ミツバモチノウオが一匹こちらをじっと見つめてきたのですが、写真をとろうとカメラを手に取ったときには、撮られるのが嫌だとばかりに泳ぎ去っていきました。

途中のロープについたブイやサンゴの周りには、「ドリー」こと「ナンヨウハギ」の群れがおり、近寄るとサンゴにさっと隠れるのですが、派手な色合いのせいで全く隠れられてません。

他にもジャングルジムの中では、アカククリが数匹遊ぶように泳いでいました。アカククリは幼魚の時は黒色にオレンジの縁取り、上下に長くヒレが伸びていてとても特徴的なのに、大人になると他のツバメウオとあまり変わらない姿になってしまうのは、なぜなのでしょうね?

ちなみにこのポイント、渡嘉敷島の船でしか行くことが出来ないそうなので、渡嘉敷島でダイビングするなら一度は潜ってみてくださいね。

渡嘉敷島のおすすめダイビングスポット②灯台下

渡嘉敷島の西側、南部にあるスポット。渡嘉敷島のダイビングで地形ダイビングを楽しむならココ!というポイントです。全長50mほどの洞窟があり、晴れて陽射しが強い日だと、岩の隙間からスポットライトのように射し込む光が洞窟内をキラキラと照らして、まさに幻想的な光景が見られます。

また、時間により光の射し込む角度が変わるため、時間を変えて再度潜っても十分楽しめます!また、このポイントの嬉しいところは、水深があまり深くないということです。地形ダイビングに興味があるけど、実際に泳ぐのは自信ない…というビギナーさんでも安心して楽しめますね!

洞窟内はリュウキュウハタンポが群れており、これまた射し込む日射しでキラキラと鱗が輝いてついつい目で追ってしまいます。壁面に注目してみると、岩の隙間にはお腹を壁面に向けて泳ぐ、ツバメタナバタウオが泳いでいたり、ウコンハネガイが鎮座していたりしました。ウコンハネガイを刺激すると、外套膜(貝のヒモの部分)が、まるで電気が走ったように光るので面白いですよ!

また、洞窟の外では、キュートで可愛いシライトウミウシを発見しました。アンナやらコールマンやら似たような配色のウミウシが5~6種類いるので、海で見たときはお手上げ状態でしたが、後で図鑑とにらめっこしながら調べてみたところ、シライトウミウシで良さそうです。

さらに、割と近くにユキヤマウミウシも発見!白と黒のはっきりとした色合いに、黄色の触覚がちょこんと生えていて、とにかく可愛いです!ウミウシ好きな筆者としては、大満足のダイビングでした。

渡嘉敷島のおすすめダイビングスポット③ハナレビーチ前

阿波連ビーチ前に見える無人島を“ハナレ”島と呼びます。島周辺は白い砂地が広がり、デバスズメの群れるサンゴが点在し、これぞ「ケラマの海」と思えるようなポイントです。

まず目に入るのは、サンゴ礁の代表選手とも言えるデバスズメダイの群れ!他の場所でも普通にみられる光景のはずですが、透明度がいいからかいつもより青々として見えます。進んでいくと今度は砂地とサンゴ礫の境目あたりにクマノミファミリーの姿がありました。

このファミリーはどうやらジュズダマイソギンチャクをお家にしているようです。渡嘉敷島でのダイビング中に見かけるイソギンチャクには、ほぼ確実にクマノミの仲間が入っているような気がします。

他にもスカシテンジクダイやキンメモドキの群れ、サンゴの隙間にいるカニ・エビ類など様々な生物を見ることが出来ます。

ダイビングの後は、阿波連ビーチでシュノーケリング!シュノーケリングでも普通にカクレクマノミが見られます。むしろ、カクレクマノミは他のクマノミに比べると浅い場所に多くいるので、シュノーケリングでもじっくり観察できます。

さらに、カクレクマノミの攻撃を受けながらイソギンチャクの根本あたりをじっくり探すと、イソギンチャクカクレエビの仲間も発見しました。スケスケなので見つけるのは難しいですが、ボクサーのように左右にゆらゆら体を揺らす動きがコミカルで一見の価値ありです!

阿波連ビーチではシュノーケリング以外にも様々なマリンスポーツが体験できるので、離れビーチでのダイビングの後は、他のマリンスポーツにチャレンジしてみても良いかもしれませんね。

渡嘉敷島ダイビングのまとめ

個人的に渡嘉敷島の好きなところは、遠浅なポイントが多いため、シュノーケリングでも十分に美しいサンゴ礁や熱帯魚を楽しめることです。ダイビング初心者さんでもごく浅いポイントで楽しめるため、ダイビングを始めるには最適のポイントかもしれませんね。

最後に、渡嘉敷島で忘れちゃいけないのが、渡嘉敷島の特産品「マグロジャーキー」です!甘辛な味付けで、マグロの旨みが凝縮されていて、食べるのが止まらなくなるくらい美味しいです。「マグロジャーキー」は渡嘉敷島の漁港にある、漁協の直売所で通常より若干安く売っているため、ダイビングの思い出とともに、渡嘉敷島のお土産として、買って帰りましょう。

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