沖縄離島の隠れた穴場!渡名喜島・粟国島でのダイビング

沖縄には数多くのダイビングポイントがあります。その中でも最も有名なエリアが「慶良間諸島」で、ノンダイバーの方でもその海が素晴らしく、多くのダイバーが憧れて、ここを目指してやってくることはご存知なのではないでしょうか。

【慶良間諸島】渡嘉敷島・阿嘉島・座間味島でのダイビング

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その慶良間諸島からさらに1時間ほど移動すると、渡名喜島と粟国島があります。実はこの2つの島にも素晴らしいダイビングポイントがあるのです。

しかし、アクセスの面では、沖縄本島から慶良間諸島に行くには数便の高速船とフェリーがありますが、渡名喜島や粟国島にはフェリーしか就航しておらず、また便数も少ないため、なかなか手軽に訪れることができないのが実情です。

そのため、多くの場合は沖縄本島からのダイビングツアーに参加し、日帰りで早朝に渡名喜島や粟国島に向け遠征し、夕方また本島に戻ってくるというパターンが多く、本島の大型の船を持っているショップは、特に梅雨ごろには、ある魚を狙ってこの方面に出かけていくことも多いです。

渡名喜島や粟国島は、慶良間諸島とはかなり違う水中の様子を見ることができます。多くのダイバーがその海を潜れば感動して、また行きたいと思うことは間違いありません。

そこで今回は、あまり知られていない、沖縄本島からもダイビングツアーで日帰りできる離島、渡名喜島と粟国島の潜り方についてお伝えします。

1.渡名喜島のダイビング

渡名喜島はとても透明度がいい、真っ青な海が広がっていることが特徴的です。おすすめの潜ってほしいポイントは「ブルーコーナー」と呼ばれている場所です。透明度の高いリーフ沿いのドロップオフを、中性浮力を保ちながら潜るスタイルです。

潮通しがいいので、何が出てくるかわかりません。回遊魚も十分期待できます。また、写真のように多くの「カスミチョウチョウウオ」が群れているので、バックの青と魚の黄色がマッチしてとてもきれいです。また、リーフの上には明るい緑色の藻やイソギンチャクも多く見られ、水中を彩ります。ワイド写真にはもってこいの場所なのです。

「ブルーホール」と呼ばれているアーチ状のポイントもあり、透明度の高いトンネル状になった長めのアーチをくぐっていくのです。
穴の中から振り返り、外の海を見たとき、そのきれいさに感動することは間違いないでしょう。穴の天井部にもいくつかの穴があいていて、そこから見える海の色も穴ごとに違った青さが見られますし、そこから差し込む光もきれいです。

2.粟国島のダイビング

写真は粟国島の有名ポイント「筆ん崎」です。4月後半から約1か月間、このポイントにはおびただしい数の「ギンガメアジ」がやってきます。数千はいるのではないでしょうか。手が届きそうなくらい間近で見るチャンスもあります。

大きな群れの形はどんどん変わっていきます。それもこの規模の大群を見る楽しさの1つです。ジッとしていると、ギンガメアジの方から真上に来てくれ、頭の上で大きな渦を巻き、その真ん中に自分がいるという、幸せな体験ができることもあります。

まさにギンガメトルネードです。その迫力はすごいもので、多くのダイバーが圧倒されます!写真にも夢中になってしまいます。

魚は大きめですが、まさにリアルスイミーの世界です。群れの形が目まぐるしく変わる様子は、ぜひライブで見てほしいです。タイミングが合えば、イソマグロの群れも見られますし、過去にはジンベエザメの目撃例もあります。このポイントは外せません。

筆ん崎以外でも、島周辺にはきれいなポイントが広がっていて、マクロ写真も撮れます。写真のようなイソバナとハゼの写真は、あちこちで撮ることができます。ワイド写真だけでなく、こうした写真も楽しめる海です。

沖縄本島から出航すると、ダイビングボートで2時間半ほど粟国島までかかります。穏やかな時はいいのですが、風波が高い日は、ボートが揺れたり跳ねたりすることもあり、快適な移動はできません。

ましてや日帰りですので、往復で5時間ほど船に揺られます。船酔いが心配の方は対策を考えなければ、ポイントに着いたときには、気分が悪くて潜れないということもありえます。

また、真夏ではないものの、沖縄のこの時期の日差しは強く、晴れていたらかなり日焼けします。皮がむける等の心配もありますので、気を付けてください。

もう1つの方法として、粟国島までフェリーで行き、島宿泊して筆ん崎に潜るということも考えてみてもいいかと思います。フェリーでゆっくりと島に入り、翌日からダイビングを楽しみ、アフターを島でゆっくり過ごすという方法です。粟国島の港から筆ん崎までは、ボートで5分程です。

前日にゆっくり宿で休むことで快適に潜れますし、本島からのダイビングボートが到着する前の、人の少ない海に潜り、ギンガメアジをゆっくり見ることも可能です。1本終わるごとに島に戻りますので、船酔いの心配はまずありません。

何より、島宿泊だとのんびりした時間を楽しめ、ログ付けの時間が最高に盛り上がります。泡盛を飲みながら、三線の音色を楽しむことが毎晩続くのです。

もちろん翌日に影響のない時間にはきちんとお開きになります。ダイバー同士の交流も深まることは間違いありません。もしかしたら、ギンガメアジが縁で、恋が生まれるかもしれません。

日程にゆとりがあるなら島宿泊をおすすめします。筆ん崎は時に流れが速いため、中級以上のダイビングレベルは求められると考えておくことがいいでしょう。

渡名喜島・粟国島のダイビングまとめ

渡名喜島・粟国島のダイビングについてまとめてみました。

一般的によく知られていて、宣伝されていることが多い沖縄本島の中北部や慶良間諸島をあえて外し、手付かずの自然が残る、渡名喜や粟国を狙って潜るのも、面白いと思います。アフターダイビングで、のどかな島の様子もぜひ見てほしいです。旅の参考になれば幸いです。

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