近年、沖縄の宮古島、慶良間諸島、与那国島など離島巡りが注目を集めていますが、最も人気のある島の一つとして、石垣島が上げられます。
石垣島は那覇から飛行機で約1時間の場所にあります。最近では羽田空港からANA、バニラエアの直行便もあり、本土からも約3時間で行くことができます。島へのアクセスがより便利になっていることから、毎年多くの観光客が訪れています。
石垣島は亜熱帯の雄大な自然と、ホテルやショッピングモールも充実したリゾートです。市内中心部はもちろん、市の郊外エリアにもおしゃれなカフェが多く開業されており、特に若い女性の人気も高い観光地となっています。
また、沖縄県内では沖縄本島・西表島に次いで3番目に広い島です。市内中心部の離島桟橋からは、竹富島や西表島の離島にもアクセスすることができる、まさに「八重山諸島の中心地」にあたります。石垣島は日本有数のダイビングスポットとしても有名です。
石垣島は、那覇から飛行機で約1時間の場所にあります。最近では本土との直行便も増え、さらに新しい空港が近年オープンしたことから、ダイバーもよりアクセスがしやすくなりました。 [sitecard subtitle=日本で最も人気の高い離島[…]
今回は、主に島の自然を堪能できるおすすめ観光地8選をお届けします。
目次
石垣島のおすすめ観光スポット①川平湾
石垣島の定番中の定番ポイントですが、この海は絶対見てほしい場所です。
ブルーのグラデーションが美しく、天気のいい日なら何時間見ていても飽きない風景であることは間違いありません。思わず海に飛び込みたくなる気持ちになります。
お時間があるなら、ぜひ「グラスボート」に乗ってみてほしいです。そして湾内に自生する見事なサンゴ礁を、ご自身の目で見ていただき、自然の素晴らしさを体験してほもらいたいです。
川平湾は写真のように白い砂が綺麗なビーチですが、泳ぐことはできません。水路になっていますので、潮の流れは速く、時には激流になりますので絶対にやめてください。
湾の奥には「黒真珠の養殖場」があり、歩いて行ける範囲に黒真珠のお店もあります。なかなか見ることができない黒真珠ですので、のぞいてみてもいいのではないでしょうか。
この周辺にはカフェも多くできていますので、レンタカーでの移動なら、食べるところに苦労することはないでしょう。きれいな海を見ながらのんびりされるのもいいですね。
普段川平湾にはいつもボートが必ず停泊しています。
しかし、台風の前にはボートを避難させるので、その時にはボートの全く無いきれいな海だけを見ることができるのです。特に写真を撮られる方にはその風景は最高です。
しかし、その後には南国の強烈な台風がやってきます。台風直撃時はホテルに缶詰めとなり、何もできません。長期滞在される方なら、そうした珍しい川平湾をみることもおもしろいかもしれません。
石垣島のおすすめ観光スポット②玉取崎展望台
石垣島の東海岸沿いを北に走っていくと、この「玉取崎展望台」があります。駐車場から展望台への道沿いには、いつも真っ赤なハイビスカスが咲いていて、展望台に到着すると、目の前には真っ青な太平洋が広がり、奥に石垣北部を眺めることができる絶景ポイントです。
八重山の美しいエメラルドブルーの海を一望できる展望スポットで、初日の出のスポットとしても知られています。石垣中心部からは1時間ほど車で走りますが、あまり訪れる人もおらず、穴場的な場所です。駐車場付近には地元食材を使ったカフェやレストランがあるのも魅力的です。
静かに石垣の海を眺めながら、ゆっくり時間を過ごしたい方にはおすすめします。
石垣島のおすすめ観光スポット③平久保灯台
石垣島の最北端のスポットです。周囲はサトウキビ畑と牧場しかない、のどかな場所です。新石垣空港からは車で40分。
市街地からは車で1時間半ほど走りますが、車内からはのどかな風景がたくさん見え、最高のドライブになるでしょう。灯台前の、珊瑚礁に囲まれた青いグラデーションの海が大変美しいです。
平久保集落はとても小さく、人間よりも牛が多いのでは?と感じるほどです。周辺にある黒毛和牛の牧場は、のどかな雰囲気で癒されます。
夕景スポットとしてもとてもきれいですし、夜には満天の星空も見ることができます。時間帯をずらして訪れ、写真を楽しむのもいいかもしれません。
途中の道は狭いので、運転に慣れてない方は脱輪等に注意してください。街灯もほとんどない地域になりますし、場合によっては携帯電話がつながらない場所にあたるかもしれません。
最近では、パラグライダーのポイントとしても有名になっていますので、ぜひ体験され、空からこの海を眺めてみるのも楽しいのではないでしょうか。
石垣島のおすすめ観光スポット④白保海岸
空港の近くにある集落が「白保」です。この辺りもきれいに整備され、かつてのような素朴さは、なくなってしまいました。しかし以前と変わらず、この海のリーフ(珊瑚礁)はものすごい自然が広がっています。
ぜひ、色々なショップが開催している「シュノーケルツアー」に参加していただき、見事な「アオサンゴ群落」を見てほしいです。サンゴは1年に1cmほどしか成長しません。
アオサンゴはどのくらいの年月をかけ成長し、この海で生きてきたのかを考えると、自然の力強さを実感できるでしょう。まさに世界に誇れるアオサンゴの群生地と言えます。
また、天気の良い晴れた日には、南米のボリビアにあるウユニ塩湖で見られる「水鏡」の現象が起こることがあり、神秘的な景色が広がります。市街地から車なら30分ほどで行けますし、本数は少ないものの、路線バスも白保までなら比較的出ています。
地域の方も多く来られている「白保食堂」は、とても美味しくて料金もお手頃ですが、駐車場が少ないため、遅いお昼など、混雑する時間をさけて、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
注意点としては、白保海岸までの道のりは入り組んだ道路を抜けた先にあります。この入り組んだ道路は道の幅が狭く大型車で入ると移動が大変かもしれません。
そのため、レンタカーを使用している場合は、大通りに面した駐車スペースに車を停めて、そこから歩いて進んでいくことをお勧めします。
筆者も「日産のノート」をレンタルして行ったのですが、道幅の狭さにドキドキしながら運転していました。
石垣島のおすすめ観光スポット⑤御神崎展望台
石垣島の西海岸にある展望スポットです。島の西側に位置しているので、夕日を眺める場所としては島のベストスポットと言えるでしょう。
駐車場と展望台があるだけの素朴な場所ですが、市街地から20分ほどで行くことができますので、ちょっと空いた時間に気軽に立ち寄ることができます。
灯台の中に入ることはできませんが、荒々しい断崖絶壁は迫力満点です。また、「テッポウユリ」が咲く季節に訪れると、最高の景色を見ることができます。
沖縄ではその時期、雨の日に強い風が吹き荒れるなど天候が安定しないのですが、タイミングが合い、「青空」と「灯台」と「ユリ」が綺麗に見えたときは、思わず声を出してしまうほどです。
ここから見える「東シナ海」を眺めながら、のんびりした時間を過ごすのもいいと思います。
石垣島のおすすめ観光スポット⑥唐人墓
市街地から車で10分ほどの場所にあるのが、中国人の労働者が祀られた「唐人墓」です。
中国から米国に運ばれる中国人労働者が、暴動を起こし、その結果船は石垣島沖で座礁しました。その後、石垣島に上陸した数百人の内、米国と英国による厳しい捜索の中で命を落とした人々が祀られています。
そのため、異国情緒溢れるカラフルな色彩に、中国風の装飾が施されたお墓となっています。初めて見た時、この鮮やかな色のお墓に驚かされました。本土で見るお墓とは全く違う形態と色ですから。
唐人墓は、近くにある観音崎灯台やフサキビーチと合わせて観光できる場所にあります。石垣島の最終日に、ちょっと時間ができたなら立ち寄ってみてもいいのではないでしょうか。
目の前に竹富島を見ることができ、ここからなら泳いでいけるのではないかと思うくらい近くに見えます。もちろん潮の流れも速い場所なので、泳ぐことは絶対にしないでください。
石垣島のおすすめ観光スポット⑦於茂登岳
残念ながら、海が荒れていて遊べないときもあります。でも石垣では山で遊ぶこともできるのです。「於茂登岳」っていう山ですが読めますか?「おもとだけ」と読みます。実は沖縄県最高峰なのです。といっても、東京の高尾山より低いです。
石垣市街地からも車で30分とアクセスが良いのも嬉しいです。本格的に山の装備は必要ありません。もちろん水や栄養補給の食べ物、暑さ対策といった最低限のものは用意してください。
低い山ですが、けっこう勾配はきついと思います。しかし、登山道は整備されていますので安心して登ることはできます。しかも登山道の周囲は亜熱帯特有の植物で覆われますので、ちょっとしたジャングル探検気分を味わえますよ。
もちろん、本土ではみることができない野生の植物や昆虫、爬虫類などにも会うことができて、自然好きな方には最高だと思います。
登山開始から15分ほどの場所には、滝もあり、ホッと一息つけます。途中、湧水が飲める場所もありますので、石垣の天然水も試飲してみてください。
ここの周辺には、大きな農業用ダムの「底原ダム」やフルーツが楽しめる観光農園もありますので、立ち寄られてもいいかと思います。
石垣島のおすすめ観光スポット⑧バンナ公園
石垣島空港から車で15分の距離にあるバンナ公園は石垣島の自然を堪能できるネイチャーパークです。バンナ公園はバンナ岳にあり、海の見える山の公園です。
石垣島の美しい海が見える展望台や異国情緒を思わせる亜熱帯の木々、子供がのびのびと遊べる大自然の広場など、市民の生活には欠かせない場所になっています。
バンナ公園は夜のホタル観賞として有名スポットです。実は石垣島には数種類のホタルが棲息しており、そのすべてが川ではなく陸に棲んでいます。
中でも人気の高い種類が、「ヤエヤマヒメボタル」です。2~5㎜ほどの小さなホタルなのですが、ヤエヤマヒメボタルが発する幻想的な光は、その小ささからは想像できない美しさです。
種類により発光する時間帯が違い、ヤエヤマヒメボタルの発光が見られるのは19時〜20時の間のわずか30分ほどです。森の枯葉の下から出てきて、地面からチカチカと速いリズムで点滅します。
石垣島の森の中であれば、たいていの場所で出会うことができます。しかし、夜の森はハブなどの毒ヘビがいるため避けましょう。
先にご紹介した 於茂登岳(おもとだけ)の登山口林道でもホタルが見られます。暗がりでも歩きやすくおすすめです。
ホタルを観賞する際は捕まえたりせず、ライトを消して環境に配慮しながら、幻想的なシーンを楽しみましょう!
補足 おすすめ 大自然のバギー体験
石垣島の魅力は海だけではありません!バギーに乗って、陸の大自然を満喫するのも爽快です。亜熱帯のジャングルやサトウキビ畑の自然を駆け抜けるバギーツアーを開催している、バギーアドベンチャー のようなサービスもあります。
普通免許さえ持っていれば大丈夫!ツアーの前に基本操作を練習するので、バギー初体験の方でも安心して参加できます。時には、でこぼこの悪路や道幅の狭い茂みも出現しますが、大自然を思いっきり満喫できます。
石垣島のおすすめ観光スポット8選まとめ
石垣の中心部は、離島とは思えないほど栄えてきていますが、車で20分ほど走ると、そこには沖縄の原風景がたくさん残っています。
市役所周辺にある「美崎町」は歓楽街で、夜遅くまで泡盛を飲んで楽しめるスポットも多いですし、比較的手ごろな料金の沖縄料理のお店もあります。昼も夜も楽しむことができる観光地です。
もちろん、ここから足を伸ばして八重山諸島をめぐってみるのも楽しいです。沖縄離島の参考になれば幸いです。
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