謎が多い絶海の孤島!与那国島のおすすめ観光スポット8選

与那国島は、石垣島から飛行機で約30分の場所にあり、石垣島よりも台湾に近い国境の島です。絶海の孤島で、周辺の海は荒れやすく、なかなかこの島に渡ることができなかったので、「渡難」(どなん)と言われていました。

こうした特異な環境下にあるため、手付かずの大自然が残されていて、島固有種の生物も生息しています。また渡難(どなん)ブルーや与那国ブルーと言われるほど海が綺麗で、夏場なら透明度が50mを超えるときも決して珍しくはありません。

海底遺跡に大物多数!与那国島のおすすめダイビングスポット10選

与那国島は石垣島から飛行機で30分かかる孤島です。八重山諸島の1つですが、石垣島に住んでいる方でさえ、「与那国島だけは行ったことがない」という話もよく聞きます。かつては、海が荒れることも多く、簡単に渡れることができなかったので「渡難(ど[…]

島は役場がある中心部の「祖納」、島の南側に位置し、テレビドラマ「Dr.コトー診療所」のセットがある「比川」、島の西側にある「久部良」の3つの集落からなり、どの集落にも綺麗な砂浜とのどかな風景が見られます。

今回は、島特有のスロータイムと癒しの風景を楽しめる、おすすめ観光地8選をお届けします。

与那国島のおすすめ観光スポット①東崎

「あがりざき」と読みます。島の東側にあり、ほぼ放し飼い状態の与那国馬や牛が常時見られる癒しの場所です。灯台まで牧草地を歩く形で行くことができます。その向こうは断崖絶壁になっています。塩害で柵もさびている場所が多く、簡単に崖のふちまで行くことができるので、小さいお子様連れやアルコールが入った状態では、特に気を付けてください。

天気の良い時に、この場所から見る朝日は最高で、水平線から登る真ん丸の朝日を見ることができたら、テンションが上がります。もちろん人は少なく、ほぼ貸し切り状態です。夜には満天の星空が見られますし、運が良ければ、海面に星が写り込むこともあります。

注意点として、真夏は沖縄本島よりもかなり日差しが強いので、熱中症対策を十分取ることが必要です。牧場も兼ねているので、草地の上には、もちろん馬と牛の汚物はたくさん落ちています。

与那国島のおすすめ観光スポット②軍艦岩

与那国の海沿いには奇岩が多く見られます。そのうちの1つがこの「軍艦岩」です。長年の浸食でこのような形になったのですが、何とも不思議な形で、どう見ても軍艦にしか見えません。

展望台からの眺めも最高ですが、台風等で大きな被害が出ていないときは、軍艦岩を間近で見られる「サンニヌ台」の岩場まで降りていくことができます。そこから見る軍艦岩は大きくて迫力があります。

島の南側にあるので、台風接近時に大波が打ちつけている時は、さらに大迫力で飛沫が飛んでくることもあります。自然が創った造形を楽しめる場所です。

与那国島のおすすめ観光スポット③立神岩

島のシンボル的存在の場所です。真っ青な海から豪快に立ちはだかるこの立神岩は、その名の通り、神が荒れ狂う海に堂々と立っている姿そのものだと言えます。

台風の荒波が押し寄せても、平然と立っているその姿は凛としていて、かっこよさを感じます。

しかし、夏場には穏やかな海に立っている姿もよく見られ、その時は岩の周りの透明度の良さから、水中の景観も展望台から丸見えになり、さらに美しさが増します。その青さにきっと驚かれ、癒されることは間違いありません!

ここも海に近いことから、柵が塩害で壊れていることもあります。断崖絶壁で、展望台も海からの高さが50m近くありますので、近づきすぎると危険です。迫力ある写真を撮りたいということで、崖のギリギリまで行く方もけっこういらっしゃいますが、落ちたら絶対に助かりませんのでやめておきましょう。

与那国島のおすすめ観光スポット④六畳ビーチ

与那国島で、最もおすすめの一つが「六畳ビーチ」です。この場所は説明なんて必要ありません。ここに行って、静かにこの景色を眺めてください。そして、海の青さと無味無臭の島の空気を堪能して、何も考えないでぼーっとこの素晴らしい風景を眺めてください。それこそ、このビーチで楽しめる「最高の贅沢」だと思います。

高台から下の砂浜まで降りていくことはできますが、足場は岩がごつごつしていて、傾斜も急です。歩きやすい靴で行かれることをおすすめします。ビーチサンダルだと、岩場で擦ってけがをするでしょう。気を付けられてください。

また、日差しを遮る場所は全くありませんし、もちろんトイレもありません。天然のビーチなのです。対策はしっかりしてから訪れてほしいです。

「この場所を詳しく教えて」と言われても、説明がかなり難しいところにありますので、地元の方に場所を聞いて訪れることをおすすめします。

もちろん看板もありませんし、最後は細い獣道のようなところを20mほど抜けていくことになります。背丈の高い草むらを抜けると、この風景が待っています。癒されてください。

与那国島のおすすめ観光スポット⑤馬鼻崎

与那国空港の脇のガタガタ道を中へ入っていくと、まるでサファリラリーのように、車輪の轍を頼って進んでいくことになりますが、10分ほどそのまま走ると、ここ馬鼻崎に到着します。

崖のそばまで車で行くことができますので、運転には気を付けてください。夏場は海がべた凪の日が多く、写真のように美しいサンゴ賞の海が高台から眺められます。

また、週に2回、物資を運んでくるフェリーをここから見ることもできます。眺めは最高ですし、ほぼ毎回貸し切り状態でのんびりできます。

草の上に座ったり、けっこう寝転んだりして、青い海を眺めながら、まったりとした時間を過ごしてみるのも楽しいし、この島ならではの楽しみ方だと思います。馬や牛はこの辺りにも普通にウロウロしていますので、汚物には十分注意してください。

与那国島のおすすめ観光スポット⑥西崎

「いりざき」と読みます。島の最西端に位置し、「日本最西端の碑」があります。年に数回、ここから台湾が見え、国境の島なんだと改めて思う場所です。

ここは何と言っても「日本で1番最後の夕日」を眺めることができる絶景ポイントです。「夕日の見える丘」は、ここから車で5分ほどのところにありますが、この場所からの眺めでも十分です。

ダイビングボートの発着ポイントとなっている久部良港を、西崎から眺めると本当に綺麗ですし、やはり青い海が心を癒してくれます。この近くに宿泊されていたなら、夕方、ビール片手に日本最後の夕日を眺めながらビールを飲み干すことも格別だと思います。

この沖に、与那国島1番のダイビングスポットがあり、毎年冬場には、多くのダイバーが押し寄せる超人気ポイントです。ダイバーのお目当てはハンマーヘッドシャーク。

当たれば300匹を超える大きな群れを見ることができるのです。

与那国島のおすすめ観光スポット⑦島内にある浜辺

与那国島には、砂浜から海を眺められるポイントがいくつもあります。よく知られているのは「ナンタ浜」「ナーマ浜」「比川浜」などですが、それ以外にも白い砂の浜辺があります。

普段は人気も少なく、いつでも青い空と青い海がどこまでも広がる原風景を見ることができます。とにかくのんびり、まったり、何もしない時間を楽しまれてほしいですね。

与那国島のおすすめ観光スポット⑧クブラバリ

見た目は「海沿いにある岩の割れ目」なのですが、ここには離島ならではの悲話があるのです。

かつて沖縄が琉球と呼ばれていた時代、当時は薩摩藩の島津氏が琉球を支配していました。そのとき、琉球の人たちに課せられていた税が「人頭税」というもので、身長143cm以上の人間に対しては老若男女問わず重い税が課せられていたのです。

平和な島であった与那国は、それまで人口は増えるばかりだったのですが、重い税を課せられたために、食糧難となり餓死する者も増えてきたのです。慢性的な食糧難になってしまったために、島の人々にはどうしても「口減らし政策」がどうしても必要となりました。

そこで話し合われて考えだされたのが、この割れ目を飛び越えられた妊婦だけは、赤ちゃんを産むことが許されるという決まりだったのです。

年に1度この儀式が行われたそうで、飛び越えられなかった大勢の妊婦は命を落としたそうです。幅3m深さ20mあるこの割れ目は、男性でも飛び越えられるかどうかというもので、お腹の大きな女性にはかなり厳しいことはわかってもらえるかと思います。

今となっては想像を絶する光景だったとは思いますが、当時は生き延びるためにはやむを得なかったことなのかもしれません。筆者もここではそっと手を合わせました。

与那国島の観光に関する補足情報

アヤミハビル館

世界一大きな蛾「アヤミハビル」を飼育させている「アヤミハビル館に行くと大人の手のひら2つ分の、この蛾の大きさに圧倒されるかもしれませんし、夜バイクで走っていると、天然のアヤミハビルがライトに向かって飛んでくるかもしれません。

ティンダハナタ

島の中心「祖納」にある「ティンダハナタ」に登り、そこから見る祖納集落と青い海は最高の風景です。さらに1番上まで行くと、柵も何もない絶壁に腰を抜かすかもしれません。

花酒

お酒好きの方には、「花酒」と呼ばれている泡盛を飲んでみてはいかがでしょうか。アルコール度数が60%で、火が付きます。これまた素晴らしい体験ができるかもしれませんね。お酒に弱い方はやめておきましょう。

注意点

最後に注意点ですが、島には金融機関がゆうちょ、農協ぐらいです。他の銀行はありません。カード払いができるお店も限られていますので、多めの現金が必要となります。

また、「足りないものは現地で買えばいい」という考えは通用しません。基本、スーパーやコンビニはないので、必要な物は必ず持ってくるようにしましょう。

以上、与那国島の観光スポット8選についてまとめてみました。

不便な所もありますが、追い立てられない時間を思いきり楽しまれて下さいね。

日本で最も人気の高い離島!石垣島のおすすめ観光スポット8選

近年、沖縄の宮古島、慶良間諸島、与那国島など離島巡りが注目を集めていますが、最も人気のある島の一つとして、石垣島が上げられます。石垣島は那覇から飛行機で約1時間の場所にあります。最近では羽田空港からANA、バニラエアの直行便もあり、本土[…]

最新情報をチェックしよう!