海底遺跡に大物多数!与那国島のおすすめダイビングスポット10選

与那国島は石垣島から飛行機で30分かかる孤島です。八重山諸島の1つですが、石垣島に住んでいる方でさえ、「与那国島だけは行ったことがない」という話もよく聞きます。かつては、海が荒れることも多く、簡単に渡れることができなかったので「渡難(どなん)の島」と言われていました。

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海も日本というより、海外の海に近い印象です。他のポイントでは味わうことができない「透明度50mを超えるときも珍しくない」「大物と出会える海」として、熱狂的なリピーターも多く、年に4回以上訪れるダイバーも大勢いるようです。

他のエリアと違う特徴としては、通常沖縄のダイビングポイントは、夏場はダイバーが多く、冬は少ないというのが一般的ですが、与那国は全くその逆で、夏は少なく冬はダイバーで溢れかえるのです。

その理由は、冬場に登場する「ハンマーヘッドシャーク」で、多い時は300匹以上の群れが悠然と泳ぐ姿を見ることができるのです。多くのダイバーが興奮し、この島の虜となってしまいます。

そこで今回は、「与那国島のおすすめダイビングポイント10選」をお届けします。

与那国島のおすすめダイビングスポット①西崎

与那国島の1番の人気ポイント。「滞在中、全ダイビングはここだけでいい」というリピーターも少なくありません。毎回何が出てくるからわからないワクワク感が溜まりません。

ここで見れる大物は「イソマグロの群れ、ツムブリの群れ、ロウニンアジの群れ、ハンマーヘッドシャークの群れ、バラクーダの群れ、ジンベイザメ、ウミガメ、ナポレオン、カンムリブダイの群れ、マンタ等」数々の感動的ダイビングを体験できます。

このポイントは、ハンマーヘッドシャークの小さな群れがまだ見られて、回遊魚が数多く見られる4月後半から5月前半がベストです。今まで体験したことがない、感動的な体験をするかもしれません。

潮はほぼ毎回流れています。止まっているときは魚が出ないことが多いので、ある程度流れていることは覚悟してください。速い時はジェットコースターに乗っている感覚のダイビングになります。

そのような時は「ダウンカレント」も発生していて、自分の吐いた泡が下に行くぐらいダウンカレントが強い時もありますので、ある程度本数を経験してからの方が、このポイントは楽しめると思います。

与那国島のおすすめダイビングスポット②海底遺跡

冬の与那国島の代表的ポイントです。特に与那国島に初めて来られたダイバーからのリクエストが多いのがこの「海底遺跡」です。

きれいに切り立った巨大な岩の遺構は、階段状になっている所もあり、門状になっているところもあります。また、大きな亀に見える場所もあるなど、何とも不思議に見えるのです。

これらが人工的 or 自然が作ったもの、どちらにしても謎を多く感じる場所です。学者の中では「古代文明があった」「ここは邪馬台国だった」という学説も出てくるほどです。

ぜひ潜ってみて、歴史ロマンに浸ってみてください。ここを潜る場合、北風が吹く冬場の方が行きやすいです。夏、潜ることができたなら、強い日差しの中で、明るい遺跡を見ることができますが、南風が強いと近づくことすらできません。冬に潜るのが無難と考えられます。

与那国島のおすすめダイビングスポット③ダンヌドロップ

夏の与那国を代表するポイントです。水温が上がり、回遊魚と出会う確率が下がる夏場は、ここに潜ることが多いです。

ここでは常に「ムレハタタテダイ」がドロップオフの壁沿いに縦に群れています。その数も圧巻で、ワイド写真好きにはたまらない被写体となります。しかも透明度が高い時期なので、きれいに撮れるのです。冬場にはここでハンマーヘッドシャークの群れの目撃例も多いです。

このポイントの強みは「マクロが充実している」ことです。「ムレハタタテダイ」ではなく、水深40m付近には、マクロ派に人気の「アケボノハゼ」と「シコンハタタテハゼ」が高確率で見られることです。「シコンハタタテハゼ」は、なかなか見られないペアで登場したこともあり、びっくりしたこともあるぐらいです。「ヒオドシベラの幼魚」が1つのウミシダに3匹同時にいたこともあるなど、侮れないです。

与那国島のおすすめダイビングスポット④赤土

西崎の近くのポイントにこの「赤土」があります。大物狙いのポイントで、バラクーダの群れと会える確率が高いのが特徴です。また、ウミガメとの遭遇率も高い印象を持っています。

冬場には、ハンマーヘッドシャークを狙って入る人も多く、この沖で200匹以上にのハンマーヘッドの群れは何度も遭遇したという話も聞くほどです。

西崎に風向きの関係で潜れないときでも、赤土なら潜れることも多く、冬場にダイビングボートの発着口によく利用される「避難港」の目の前のポイントになるので、乗船時間が数分でポイントに到着することができ、船に弱い方にはありがたいですね。

ここは多くのウミガメが見れる場所でもあります。1度に5匹のウミガメが同時に登場したこともあるなど、生物はたくさんいます。

台風以外で海が荒れているときでも、大物に会えるチャンスはここ赤土で十分可能です。ワクワクするダイビングを楽しんでほしいです。

与那国島のおすすめダイビングスポット⑤ダンヌ浜

ダイナミックで大物がガンガン登場するというイメージが一般的な与那国島のポイントにも、癒し系でのんびり潜れるポイントがあります。それがここ「ダンヌ浜」です。

メインとなる根の上には、いつもチョウチョウウオが群れ、そばには紫色のイソギンチャクに付くクマノミも見られます。与那国ではあまりガイドされないウミウシも見られますので、透明度のいい中でちょっとマクロネタ探しもまた楽しいですよ。

運が良ければカマスの群れが登場しますし、マンタが登場したこともあるので、ダイビング中はぜひ下だけでなく見上げてください。とんでもないものが登場するかもしれません。

与那国島のおすすめダイビングスポット⑥サバチ

与那国島の「クマノミ城」です。ある一部分にイソギンチャクが密集していて、ハマクマノミが沢山暮らしています。クマノミ好きな方にはたまらないポイントで、1ダイブ中、クマノミとずっと遊べます。

周辺には「ヨスジフエダイやアカヒメジ、ノコギリダイ」も群れていて、クマノミを楽しんだ後は、それらを見たり、写真を撮ったりすることができます。冬場には大きなコウイカの1種「コブシメ」も登場することもあり、産卵シーンを見ることもできます。

与那国島のおすすめダイビングスポット⑦光の宮殿

与那国島を代表する地形ポイントです。冬場に潜ることが多く、水中に空いている洞窟や穴を巡るケーブダイビングを楽しめます。ポイントには2つのコースがあり、1ダイブでは全部まわりきれません。2回に分けて、両コースとも潜ってほしいポイントです。

宮殿と呼ばれる大きな洞窟に入り、暗いところを好む魚を見てまわるメインコースは、その穴の広さ、魚影の濃さにビックリするでしょう。

おすすめは、もう1つの「らせんアーチ」コースです。人が一人通りぬけることができるほどの穴をくぐるのですが、その複雑な地形を見ると、「どうやってこの形ができたのか」と思うぐらい不思議です。ぜひご自身の目で見てほしいです。

与那国島のおすすめダイビングスポット⑧祖納沖

夏の地形ポイントと言えばここ「祖納沖」です。ショップによっては呼び方が違うこともありますが、南風が強いときには重宝されています。

天井部にぽっかりあいた大きな穴越しに見る、与那国の真っ青な海は最高です。

ダイビングボートの発着口となる久部良港からは約30分くらいのポイントですので、途中断崖絶壁の島の風景を船上から楽しむことができます。
運がよければ、崖のそばに馬や牛が立っている姿を海側から見ることもでき、感動しますよ。

与那国島のおすすめダイビングスポット⑨クブラバリ


与那国島では数少ないマクロポイントです。ここで絶対に会ってほしい魚は、沖縄全体で見てもなかなか出会えない「アオマスク」です。

しかもありがたいことに、海外を含め40mほどの水深に行かなければ出会えないこの魚が、与那国では何と30mよりも浅い所で見ることができるのです。運が良ければペアで見られます。

マクロメインのポイントですが、潮通しの良いポイントですのでカスミアジやイソマグロなどの回遊魚が来ることもありますし、棚の上は凄い数のハナダイが群れています。

また、冬場に南風が強く西崎に潜れないときには、ここでハンマーを狙うこともあり、群れが見られたことが何度もあります。下ばかり見て潜らずに、時には上も見るようにして潜ってください。

与那国島のおすすめダイビングスポット⑩空港北


与那国島は一般的に「ゴツゴツした岩場のポイントで、断崖絶壁の場所が多い」というイメージを持たれるダイバーが多いことだと思います。そんなイメージの与那国にも写真のように元気なサンゴがたくさんあり、のんびりと潜れる場所があるのです。それがここ「空港北」です。

島の北側にあるポイントですので潜れるのは夏限定となります。水深も浅く3ダイブ目に使われることが多いです。そうは言っても、多くのダイバーが大物を求めて与那国島に潜りに来られますので、3ダイブ目とはいえこのポイントが使われることがかなり稀です。

筆者もこのポイントに過去潜ったのは2度だけでした。年に1回行けるかどうかの「幻のポイント」と言っても過言ではないでしょう。

抜群の透明度の海に降り注ぐ南国の夏の日差しの中で、のんびりとサンゴ礁の海を潜るのもとても気持ちがいいものです。なかなか潜る機会のないここをリクエストするのも、与那国島の違った一面を見るにはいいのではないでしょうか。

与那国島のおすすめダイビングスポットまとめ

与那国島のダイビングスポットについてまとめてみました。

本土から距離があり、そう簡単に行くことができない場所ですが、今まで経験したことがない海を見ることができるのは間違いありません。

ダイビングはオールドリフトスタイルです。潜行ロープがなくても潜ることができること、中性浮力がきちんと取れること(水深100mのところで20mあたりをずっと泳ぐことも珍しくありません)等

自分のことは自分でできるようになるレベルまでになってから与那国ダイビングに行かれることをおすすめします。

ぜひ、渡難の海を楽しまれてください。

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