メキシコの楽園カンクン!観光スポットから魅力を徹底解説

メキシコの楽園カンクン!観光スポットから魅力を徹底解説

1.カンクンの基本情報

カンクンはメキシコの東海岸側、キンタナ・ロー州にある都市です。マヤ文明の言語で“カン”は蛇、“クン”は巣を意味します。カリブ海に面したビーチリゾート観光地となっており、海岸沿いには多くのリゾートホテルが並んでいます。最近ではハネムーンの行き先としても人気です。

通貨:メキシコ ペソ(peso)

時差:-14時間(日本が10時なら、カンクンは前日20時)

言語:スペイン語(観光地では英語が通じるところが多い)

気候:一年を通して温暖で、平均気温25度ほど。

カンクンの中でエリアが2つに分けられます。高級ホテルが建ち並ぶリゾートエリアと、地元の方も多く行き交うダウンタウンエリアです。エリアで物価も変わり、リゾートエリアは日本よりも物価が高く、ダウンタウンエリアは日本よりも物価が安い傾向にあります。

治安は良くないです。リゾートエリアにいて危険を感じることはあまり無いかもしれませんが、一人で出歩かない、夜は出歩かない、高級ブランド品を身に着けないなどの一般的な対策は欠かせません。

そして、リゾートエリアには野生のワニも多く生息しています。フェンスが張り巡らされているので襲われることは滅多にありませんが、過去に酔っ払いがフェンスを越えて襲われたというケースはあります。

2.カンクンのおすすめシーズン

年間通じて温暖なカンクンですが、渡航時期には注意が必要です。

まず、雨季が5月中旬~11月までと長期に渡ります。ゴールデンウィークも夏休みも雨季に当たりますが、日本の梅雨とは違って、一日中雨が降り続くということは少ないです。

スコールや通り雨がほとんどですが、湿気はとても高くジメジメした陽気になります。一番暑い時期は日本と同じ7月~8月です。加えて9月~11月は、ハリケーンシーズンです。

雨天そのものはアクティビティ、観光にそこまでの影響は出ませんが、強風の吹くハリケーンだと船が出せなくなったり、外出も控えるべきです。

カンクン旅行がハリケーンシーズンにあたる場合、オールインクルーシブのホテルを選ぶなど、外出せずにホテル自体を楽しむプランも良いかもしれません。この時期はローシーズンにあたる為、旅行代金が安くなる傾向にあります。

ホテルでゆっくり、リラックスした旅行がしたい方には、フライト代もホテル代も下がるハリケーンシーズンが狙い目です。(もちろん、ハリケーンで飛行機が飛ばないというリスクはあります。)

ベストシーズンは、乾季にあたる11月~4月です。日本と同じく2月が最も寒い時期ではありますが、日中は25度を越えます。カラッと晴れ渡っており、鮮やかな青空が広がります。

乾季でもスコールは降りますが、10分程度で止んでしまいます。アクティビティや観光重視の方はベストシーズン、ホテルでゆっくり滞在したい方はローシーズンがおすすめです。

3.日本からカンクンへのアクセス

2020年6月の時点で、日本からカンクンまでの直行便は出ていません。最低でも一回の乗換が必要になります。乗換地の候補として、メキシコのメキシコシティ、アメリカのロサンゼルスなどがあります。

しかし、アメリカを経由する場合、乗り継ぎだけでも有料ビザ(ESTA)が必要になってしまいます。メキシコシティまでは、ANAの直行便が成田空港から出ていますし、アメリカに入国予定の無い方には、メキシコシティ乗換がおすすめです。

成田‐メキシコシティ間の飛行時間は12時間45分と長時間で、そこからメキシコシティ‐カンクン間は2時間20分程です。移動時間が長いため、身体的にも観光日数は3泊以上が良いかなと思います。

カンクンの空港から街中へは、バスやタクシーを利用する他、レンタカーを借りてしまうという手もあります。カンクンに電車は走っていません。

到着したカンクン空港の手荷物受取所、急カーブに耐えきれなかった荷物がバンバン落ちていました。

4.カンクンのホテル

リゾート地なので、海沿いのリゾートエリアには世界の高級ホテルが並んでいます。一方ダウンタウン側にもホテルはたくさん並び、中級ホテルから日本人経営の格安ホステルまで点在します。1泊1,000円を下回る破格ホステルもありました。

部屋では、タオルで作られた白鳥に迎えられます。

カラフルで可愛らしいホステルが多く、ホテル選びが楽しいです。一年中暑い地域なので、格安でもプール付きのホステルが多いです。

また、ホステルでは共有キッチン付きの宿も多く、地元のスーパーで買った食材を調理する楽しみも味わえます。スーパーではなんと、食用サボテンが売られていました。これは料理してみたくなります。

包丁などで残っているトゲを取り除き、

油を敷いたフライパンで充分に加熱します。

焦げ目がつくほど焼けたら、醤油で味付けをしてサボテンステーキの完成です。初めて出会う味と食感でしたが、想像よりも美味しかったです。海外で料理をするという経験含めて、楽しいディナーでした。

リゾートエリアとダウンタウンエリアは、バスで簡単に移動出来ますが15kmほど離れています。ホテル自体をを楽しむ旅行であればリゾートエリアのホテルを、観光や街歩きメインであればダウンタウンエリアのホテルをオススメします。

5.カンクンの観光

ここからは、有名なカンクン観光地を紹介していきます。まず大前提として、カンクンの街中には観光スポットはありません。どちらの観光地もカンクンからは離れているので、観光ツアーに参加することをおすすめします。

もちろんバスなどで個人的に巡ることもできますが、乗換が必要であったり時刻表も無いようなものなので、いつバスが来るか分からないというストレスを感じがちです。一つ一つの観光地も各地に点在しているので、モデルコースを組んだツアーに参加してしまう方が、時間の面でも効率が良いです。

カンクンの観光①チチェンイツァ

カンクン観光を代表するマヤの遺跡で、世界遺産です。非常に多くの観光客が訪れるスポットなので、静かに堪能したい方は朝一で行くことをおすすめします。

チチェンイツァの中でも一番有名な遺跡が、マヤの最高神ククルカンを祀ったピラミッド“カスティーヨ”です。登ることは出来ません。実際に訪れるとその大きさ、石段の構成の緻密さに驚かされました。立体的なピラミッドなので、この斜めからの角度の方が有名ですね。

チチェンイツァには、カスティーヨ以外にも多くの遺跡を見ることが出来ます。敷地内がとても広く、日差しも強いメキシコですので、飲料は多めに持って行くことをおすすめします。現地でも購入が出来ますが、観光地価格なので割高です。

野生のイグアナを多く見かけました。遺跡に隠れたイグアナを探すことも楽しめます。

カンクンの観光②セノーテ

セノーテとはマヤの言葉で“聖なる泉”を意味し、カンクン周辺には遊泳出来るセノーテが多くあります。観光ツアーでは、有名なセノーテとチチェンイツァがセットになったプランも簡単に探すことが出来ます。

こちらは、グランセノーテという名称の付いた有名なセノーテです。セノーテの特徴は、透明度の高さです。管理された屋内プールのような、濁りの無い綺麗な水でシュノーケルが出来ます。少し陸から離れると足の届かない深さになりますが、ライフジャケットのレンタルも可能です。

グランセノーテの一部は鍾乳石で出来た洞窟になっています。その洞窟の中から外を覗くと、このような幻想的な水中景色を見ることが出来ます。カンクンに来たら是非見てほしい景色の一つです。

カンクンの観光③カリブ海でシュノーケル

アクティビティ繋がりで、今度は海でのシュノーケルです。カンクンはカリブ海に面しているので、日本の海とはまた違ったカリブ海でのシュノーケルもオススメです。

沖縄では見られないソフトコーラルやカイメンなどは、カリブ海特有です。運が良ければ、ウミガメにも遭遇出来ます。ライフジャケット着用必須のシュノーケルツアーでしたので、安心でした。

もっとカリブ海を堪能したい方は、コスメル島へ行くことをオススメします。人気観光地なのでカンクンからコスメル島行きツアーも多く出ています。コスメル島には、世界的にも珍しい“水中美術館”というスポットもあります。

カンクンの観光④ピンクレイク

カンクンから270km離れた観光地ですが、非常に珍しい光景を目にすることが出来ます。

ピンクラグーンとも呼ばれるピンクレイク、その名の通りピンク色をした大きな水溜まりです。ピンクレイクと呼んでいますが、こちらは湖ではなく塩田で、その塩田に住むプランクトンの色がピンク色のためこのような姿になっています。塩分濃度が非常に高く、遊泳はもちろん、足だけ浸かる等の行為も禁止されています。

主成分が塩なので、ピンクレイクの周辺は白い砂浜のようになっています。白い砂浜、ピンク色の水溜まり、青い空、良いコントラストで絵になります。

カンクンからだと、東京‐名古屋間ほど離れていますが、ここでしか見られない景色が待っています。そしてカンクンとピンクレイクとでは時差が1時間ありますので、お気を付けください。

6.カンクンのグルメ

カンクンのグルメ①タコス

やはり本場のタコスは欠かせません。タコスの露店がたくさんあり、どこの店にしようか迷うほどあります。

トッピング盛り放題で、エンターテインメント性も楽しめます。しかし、現地の方の言う「辛くないよ」は十分に辛いので、苦手な方はお気を付けください。

グレープフルーツにもチリペッパーをかける国です。

カンクンのグルメ②チキン

世界中で食べられるチキンですが、何軒周っても一番ハズレが無かったのがチキン屋でした。鳥の丸焼きの味が絶妙で、どこのお店で食べても美味しくて笑ってしまうほどでした。辛い物が苦手な私でも安心して食べられるメキシカンフードです。

キャッチーな看板が多く、チキン屋を探すことが楽しくなります。

カンクンのグルメ③アイス

ぶつ切りフルーツがそのままアイスに入っていました。暑い国なので、夜でもアイスが食べたくなります。とにかく種類が豊富で、アイス屋さんのショーウィンドーを覗くことも楽しかったです。

7.カンクンのお土産

服も建物も食べ物も、とにかく色使いがカラフルなメキシコです。

現地のお土産屋さんでも、このような極彩色のお土産がたくさん売られています。

そしてオススメはお土産店だけではなく、地元の方が行かれる普通の洋服屋さんです。とてもカラフルで、蛍光色の服もたくさんありました。

価格も安く、最も高かったワンピースでも1,000円しない手頃さでした。生地が薄いためお土産としてもかさばらず、そして洗濯後すぐに乾くこともメキシカンファッションの利点です。日本では絶対に人と被らない色と柄が気に入りました。

8.カンクンのトイレ事情

海外では多い傾向ですが、メキシコのトイレにペーパーは流せません。お尻を拭き終わったら、備え付けてある大きめのゴミ箱に捨てます。ついつい癖でトイレに流してしまうので、トイレに入ったら「ペーパーは流しちゃいけない」という意識を強く持っていてください。また、個室ごとにペーパーが備え付けられていないケースも多いです。

こちらは、乗換地のメキシコシティの空港のトイレでした。センサーに手をかざすと、便座用のプラスティックカバーが自動で設置されました。初めて見る便座でしたが、これなら衛生面も安心ですね。

続いてパイプむき出しの、便座が無かったトイレです。割れたりして撤去されてしまったのでしょうか。空気椅子スタイルで用を足しました。メキシコ旅行中、このような便座が撤去されたトイレを何回か見掛けました。

そしてこちらが、カサ・セノーテというセノーテの施設内にあったトイレです。水洗ではなく、地面にダイレクトに繋がっていました。とてもエコロジーなトイレです。

9.カンクンでお腹を下した時の薬

日本人宿にいた方に教えてもらった特効薬です。メキシコで“水当たり”になる日本人が多いようです。激痛というほどではないのですが、限りなく水分に近い下痢が1~2時間毎に催してきていました。

宿にいた方もほとんど同じ症状で、例え水道水を飲むなどしなくても、高い確率で日本人が陥りやすい症状のようでした。寝込むほどの痛みはなく普通に観光も出来る程度なのですが、何よりもトイレが近くなります。

そんな症状に効く特効薬が、『Lomotil』です。

2mmほどの小さな錠剤で半信半疑でしたが、効果は抜群でした。あっという間に完治し、トイレの場所を気にせず観光を楽しむことが出来るようになりました。

カンクンのダウンタウン側にあるスーパーで購入が出来たので、一般的な薬のようです。現地の病には、現地の薬が効くのだと、改めて実感しました。

10.カンクンで日本の味が恋しくなったら

3日程度の滞在でしたらあまり感じないかもしれませんが、極端に辛い物や極端に甘い物が多かったりするので、日本のマイルドな味が恋しくなることがあります。コーヒーも基本的に甘いので、「そろそろ渋めの物が飲みたい…」と思いました。そんな時にオススメの場所が、スターバックスです。

カンクンのスタバにも、グリーンティー(抹茶)がありました。甘い抹茶を飲みたい場合にシュガーを入れるので、基本の風味は甘くないです。異国の地で飲む日本の味は、至極落ち着きました。世界的にチェーン展開をしているカフェの有難みを感じました。

11.ちょっとツウなカンクンの楽しみ方

初回のカンクンでここまでする時間は無いかもしれませんが、カンクンのディープな楽しみ方をお伝えします。

ツウなカンクンの楽しみ方①ワニ探し

冒頭で治安について触れた際にも書きましたが、カンクンのホテルエリアには多くの野生のワニが生息しています。もちろんフェンスが張られているので、普通に過ごしていれば襲われるなどの被害には遭いません。

ここでのオススメは、フェンスが張られていることを良いことに、野生のワニ探しをすることです。非常に長いホテルエリアですが、適当に散策していてもワニに出会えました。

見つかりましたか?

全く動かないので石か何かかと思ったのですが、カメラでズームしてみたら本当にワニがいました。日本ではまず出会えない野生ワニにテンションが上がります。

更に別の場所では、もっと近い距離までワニが来ていました。目を瞑って寝ている様でした。じっくりと観察し、フェンス越しで記念のセルフィーも撮影出来ました。

フェンスがあるおかげで安全に楽しめるので、ワニ探し、トライしてみてください。野生で見つけられなかった場合、カンクンには『CROCO CUN ZOO』というワニ園もあり、小さなワニを抱っこして写真撮影なども出来ます。

ツウなカンクンの楽しみ方②スーパーを活用する

ホテル紹介で書いたように、カンクンのダウンタウンには、共有キッチン付きのホステルも多くあります。先ほどはサボテンステーキを調理してみましたが、スーパーで作られている総菜を買ってくるだけでもローカルな楽しみ方が出来ます。

総菜は量り売りをしていたので、自分の好きなだけ気になるものを買うことが出来ました。旅行中は野菜が不足がちになるので、総菜で摂取するのも良いなと思いました。

海外での総菜パーティはまた違った食卓になります。

ベビーキャロットをランチ(Ranch)ドレッシングで食べることにハマりました。ランチドレッシングとは、サワークリームやヨーグルト、みじん切りにされたエシャロットなどが含まれたドレッシングで、日本のスーパーで見掛けたことはありません。アメリカでは人気のあるドレッシングなので、日本でも買えるようになってほしいなと願っています。

もう一つのメキシコのスーパーの楽しみ方は、パン屋さんです。日本のスーパーでもパン屋さんが併設されていることがよくあると思うのですが、カンクンの大型スーパーでも多くの場所でパン屋さんがありました。そして、笑ってしまうほどに美味しかったです。価格も安く、様々な種類があるので、今日はどのパンにしようか朝食が楽しみでした。

ツウなカンクンの楽しみ方③セッタガス

プロパンガス会社の『Z GAS(セッタガス)』も楽しませてくれました。もちろん旅行中にプロパンガスに直接係わることはないのですが、街中を走っているプロパンガス回収車には数回出会いました。

その車から流れて来る音楽が非常にキャッチーで、帰国した今でも口ずさむことが出来るほど、耳に残るコーポレートソングでした。YouTubeでもヒットしますので、Z GASの愉快な「セッタセッタセターガス♪」聴いてみてください。

メキシコの楽園カンクンの観光まとめ

カンクンの観光情報についてご紹介しました。王道なスポットからディープなスポットまで、カンクンの魅力が伝わっていたら嬉しいです。

しかし、カンクンは、治安があまり良くないとされているメキシコにあります。カンクンも安全だとは言い切れないような地域ですので、観光中も気を張ってお過ごしください。それでも日本から遠く離れたカンクンには、日本観光では出会えない感動が待っているはずです。

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