黒島・新城島・波照間島のおすすめダイビング3選

石垣島の離島桟橋からは八重山諸島各地への高速船やフェリーが出航しています。せっかく石垣島まで来たのですから、他の島にも行って潜ってみたいと思うのは自然なことです。

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黒島と波照間島には石垣島から定期船が出ていますが、新城島には出ていません。ですから石垣島や西表島からのダイビングツアーで潜りに行くこととなります。黒島までは約30分、波照間島までは約2時間かかります。特に波照間島までは、いったんリーフの外に出て、外洋を航行するので波が高い日はけっこう揺れたり跳ねたりして大変です。

しかし、そこには石垣島とはまた違った水中風景を見ることができるのです。そこで今回はこの3島に絞って、それぞれのエリアの潜り方についてお伝えします。

1.黒島のおすすめダイビングスポット

人間の数より牛の数が多いと言われている黒島ですが、海はとても青く穏やかなのが特徴です。

島の北側周辺は白い砂地が広がり、水深も10m前後と比較的浅いです。そのような癒しの海を潜ります。砂地には大小様々な根があり、ゆっくりとその根を巡り、フィッシュウォッチングを楽しむスタイルです。

多くの根は、写真のように「スカシテンジクダイ」が根を覆うように群れており、日差しにキラキラ照らされると本当に綺麗です。この魚を食べるために、ユカタハタやハナミノカサゴ、時にアジやマグロが入ってきます。

魚もユニークな魚が見られます。特に写真の「ハナヒゲウツボ」はかわいくて、ウツボなのですが、威嚇されても全く怖さを感じません。カラフルできれいな魚なのです。正面から見ると、ずいぶん平べったいなあと感心してしまいます。

写真の「モンハナシャコ」もよく見かけます。不思議な形をした生物ですが、よく見るとけっこうカラフルできれいです。砂地に穴を掘って住んでいますので、見つけたらガイドさんに頼んで、ちょっと穴から顔を出してもらってもいいかもしれません。うかつに巣穴の中に手を入れると、強烈なパンチを食らいますので、絶対にやめてください。

また、島の南側には、人気のあるポイントの「仲本沖」という洞窟ポイントがあります。ハタンポが群れ、ちょっとした冒険気分が楽しめますので、リクエストされるといいでしょう。

石垣島からでも潜りに行くショップはありますが、黒島に宿泊して、現地のショップを利用するのもいいかと思います。

2.波照間島のおすすめダイビングスポット

波照間時には石垣島からツアーを組むショップもありますが、天候等のタイミングがとても難しく、荒れることも多いので、なかなか行くことができません。

水中の様子としては、島の東側にはダイナミックな地形があり、「アーチ」や「イーストキャニオン」といった豪快なポイントが集まっています。時には大物や回遊魚も回ってきますので、ワクワクするダイビングが楽しめます。

そのような場所なので潮通しもよく、サンゴの隙間には写真のような「ベニゴンベ」も多く見られます。石垣島ではあまり見当たらないので、波照間では出会ってほしい魚です。サンゴの隙間には、いろんな生物がいますので、ちょっと覗いてみてほしいです。

マクロ好きの方には、運が良ければこの「ヒオドシベラの幼魚」に会えるかもしれません。潮通しがいいからこそ、このような魚も見られるのでしょう。本当にかわいい幼魚です。

また、島の北西部にはきれいな砂地が広がるポイントがあります。水深は30mぐらいですが、あまりの透明度の良さに、30m潜っているという感覚にならないのです。明るく浅い海を潜っているように錯覚してしまうので、すぐにコンピューターから警告音が出ます、水深には十分気をつけて欲しいです。それにしても、波照間ブルーと呼ばれる海は最高です。

3.新城島のおすすめダイビングスポット

八重山諸島には数多くの素晴らしいポイントがありますが、最もおすすめポイントの一つがこの新城島です。

2つの離れた島があり、それをまとめて新城島と言います。地元では「パナリ」と呼んでいます(離れているという意味)。昼食をとるために島に上陸すると、野生のクジャクが飛んできて、目の前で羽を広げるシーンに驚き、すごい自然だなと思ったことは今でも忘れません。

その水中景観の素晴らしさから、次々に潜りに来るショップが増え、石垣島だけではなく西表島からも来られるようになりました。さらに近年、この付近にマンタがよく出るポイントが見つかってからは、さらに遠征して来られるショップも増えたと聞いています。

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1番のおすすめは「竜宮の根」と呼ばれるポイントです。青い海に白い砂地があり、その上の多くの魚が住む根があります。根には多くのイソバナやウミウチワが見られ、言葉にできないくらい美しいのです。

さらにその周囲をスカシテンジクダイやキンメモドキなどの小魚が多く群れて、まさに竜宮城をイメージさせてくれる、そんな幻想的な風景が見られるのです。

写真のように自然光で写してもよし、ストロボでイソバナの赤をきれいに写してもよしで、写真派ダイバーにはたまらないポイントです。癒しのダイビングには最高です。

また生物も豊富です。

この生物は「イソコンペイトウガニ」です。住んでいる「トゲトサカ」を体に引っ付けて擬態して身を守っています。なんともユニークなカニですが、この生物は竜宮の根で遭遇することが出来ます。

竜宮の根の周りはきれいな砂地です。砂地には小さな根があり、そこでこの「タツノハトコ」を見せてもらいました。パッと見たときは、ゴミかと思いましたが、よく見ると目があり驚いたことをよく覚えています。こうしたユニークな生物と遭遇できるのも、このポイントの醍醐味です。

水深も8mほどで浅いのですが、ここは水路にあたり、潮が流れるときはかなり速くなる時もあります。もちろん潮止まりを狙って潜るのですが、それでも流れるときはあります。浅いとはいえ、流れのある中での水中移動はエアーを使いますので、管理はしっかりとする必要があります。

黒島・新城島・波照間島のおすすめダイビング3選まとめ

黒島・新城島・波照間島の3エリア別のダイビングについてまとめてみました。

新城島以外は現地宿泊で潜られたらいいのではないかと思います。特に波照間島を潜りたいのなら、島に宿泊することをおすすめします。

波照間島へ行く途中、外洋を通過するのですが、運が良ければイルカやオキゴンドウクジラの群れに遭遇することがあります。その時、シュノーケルで群れを見ることもあります。透明度のいい海で、イルカやクジラを眺める体験は感動ものです。

八重山には素晴らしいポイントが沢山あります。ダイビング旅の参考になれば嬉しいです。

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