【タイの秘境】格安でダイビング三昧!タオ島ダイビングの魅力1
タオ島は、タイの首都バンコクから500kmほど離れたところにある小さな島です。その周辺には多くのダイビングポイントがあり、中でも「3大ピナクル」と呼ばれるポイントは人気があり、日本人よりも、欧米人ダイバーが多く訪れています。
タオ島で潜るには2つの方法があります。移動の段階でタオ島まで来て、タオ島に宿泊し、現地のダイビングショップを利用する方法と、サムイ島に宿泊し、サムイ島からスピードボートに乗ってタオ島の近海まで潜りにくる方法が選べます。
両方ともに日本人が経営しているショップがあり、毎年多くの日本人が訪れている、サービス面でも素晴らしいショップであることは口コミ等からみても間違いありません。
ここはかなり悩んだのですが、今回はタオ島宿泊で、タオ島のダイビングショップを利用してのダイビングをお伝えします。
タオ島に行くには、まず日本国内からバンコクまで行き、バンコクから飛行機でサムイ島まで行き、そこからはフェリーでタオ島に渡る、という方法が1番早く行けます。
バンコクからサムイ島まで、列車やバスを利用することもできますが、値段が安い分時間はかなりかかります。日程に余裕があればそれでもいいとは思いますが、ダイバーの場合は、限られた時間の中でたくさん潜りたいと思いますので、飛行機利用がいいでしょう。
ダイビングスタイルは、午前2本午後2本の1日4ダイブが基本です。通常は2ダイブ終えてから一度タオ島に戻り、ランチを食べてから午後のダイビングに出かけます。
人気の「セイルロック」へ日帰りで行く場合はタオ島に戻らず、船の上でランチを取っての3ダイブというスタイルになります。体調を見ながら潜られるといいでしょう。
アフターダイビングは、主にダイビングショップのスタッフや当日一緒に潜ったゲストさんと現地おすすめのレストランに行き、夕食を取り、その後は宿でのんびりするか、マッサージに行くかというパターンが多かったです。
特にレストランは、地元のタイ料理だけでなく、韓国料理やインドカレーのお店にも行きましたが、とてもおいしかったです。もちろん個人で行動することもできますが、タオ島では日本語が通じるお店はほぼないので、レストランはみんなで行った方が無難です。
街を歩いていても、レストランで食事していても、見かけるのはほとんどが欧米人です。日本人はダイビングショップでしか出会えません。できれば簡単な英語は話せた方が無難です。
マッサージはタイ式マッサージが比較的安価で受けられます。痛くないマッサージ店も教えてもらえますので行ってみるといいでしょう。女性はヨガをやっているお店もあり、当日申し込みでも対応してくれます。アフターダイビングや最終日に観光で行かれている方もおられました。
潜り倒して、その後はのんびりする。それがタオ島で経験して欲しいスタイルです。それではタオ島のダイビングで、潜ってほしいポイントを中心にお伝えします。
目次
タオ島のおすすめダイビングスポット①Twins
チェックダイブで、このポイントが使われることが多いそうです。
ワイドよしマクロよしの素晴らしいポイントです。写真のように、たくさんのイバラカンザシが見られ、意外にもダイバーが近寄っても引っ込むタイミングが遅いです。その上を数多くのスズメダイが群れ、時にハナムロ系が群れをなします。
しかしここのメインはやはりマクロでしょう。特に2種類のハゼを楽しんで欲しいです。
1つはこのギンガハゼです。全く引っ込みません。ちょっと引っ込んでもすぐに顔を出してくれます。狭いエリアにけっこうな数がいますので、ダイバーそれぞれが専用のギンガハゼを観察したり撮影したりすることができます。上の写真のように色違いのペアが見られることも多く、楽しめます。
もう1つはメタリックシュリンプゴビーです。調べたところ、日本では発見例がないそうです。しかし、ここタオ島ではけっこうな数が見られます。ギンガハゼ同様に逃げません。思いきり近寄っても大丈夫です。しかも日本のハゼのように、ジリジリと近寄らなくて、けっこう雑に寄っても近づけます。それには驚きました。
とてもきれいなハゼで、まさにメタリックな感じです。ぜひ実物をご覧になられて欲しいです。
タオ島のおすすめダイビングスポット②ホワイトロック
ツキスズメダイなど、日本ではあまり見られない魚も見られるマクロ系のポイントです。ここに潜ったなら、ぜひタテジマヘビギンポがイバラカンザシに乗っかっている光景を見てほしいと思います。
日本では、イバラカンザシにギンポが近づいたらすぐに引っ込んでしまうことが多いです。でも、ホワイトロックでは、なぜか引っ込まず、ずっとギンポがイバラカンザシに乗ったまま、引っ込まないのです。
写真を撮るには、正直足を浮かせた状態で写さなければならず、また少しでも波があれば、うねりの影響をもろに受けてしまう場所に、これが見られる場所があります。ピンボケを連発しましたが、何とか写せたのが下の写真です。
ダイバーだと、なぜ引っ込まないのかと不思議に思う方が多いでしょう。何とも不思議ですが、撮れた時は思わずガッツポーズが出てしまうかもしれません。海が静かなことを祈って、チャレンジしてみてください。
その後、ホワイトロックには、もう1度潜る機会がありました。その時は、このイバラカンザシとヘビギンポの写真と、サンゴがきれいな場所と2か所をまわって写真を撮らせてもらいました。
シンジュタマガシラ、ハクセンタマガシラ、アヤメエビス等がサンゴの上をゆったりと泳いでいて、サンゴも元気なのでワイド写真を撮るときれいにまとまります。水深も浅めなので、ここで癒されるダイビングをされてもいいでしょう。
そうそう、このハゼもきれいでした。
フタホシタカノハハゼです。特にこの黄色の個体は目立ちますし、写真に写すときれいなのです。先ほど紹介した「ギンガハゼ」と似ていますが、体の模様等で区別することができます。
この魚は沖縄でも見ることはできますが、タオ島との違いは、とにかく寄れることです。先ほどご紹介をしたハゼ同様に、寄っても逃げません。タオ島と同じ寄り方を日本ですると、あっという間にハゼは引っ込むか、逃げてしまいます。
ガイドが、「タオ島でハゼの撮り方に慣れてしまうと、他のエリアではどこでも撮れなくなってしまう」と話すほど、タオ島では簡単に近寄れてしまうのです。
タオ島のおすすめダイビングスポット③サウスウェストピナクル
タオ島人気の「3大ピナクル」の1つがここサウスウェストピナクルです。ダイナミックなポイントで、回遊魚等の大物も期待できる魚影の濃い場所です。
水底付近には「シェベロンバラクーダー」が群れています。動きも活発ですし、蒸れの形をしょっちゅう変え、迫力満点です。あおって撮るなら水深は深めをいかなければなりませんので、ダイビングコンピューターを見ながら減圧に注意してください。
また、時には水底付近だけ濁っている場合があります。ガイドを見失わないようにすることも必要です。
その水底付近には、こうしてクロホシフエダイが大きな群れを作っていることがあります。その密度は壁と言う感じにふさわしく、やはり迫力があります。この魚はかなり間近で見ることができますので、じっくり見てほしいです。
他にもクロリボンスズメダイ。ヤノりボンスズメダイ等の群れも見られますし、小さなハゼもいますので、群れを十分堪能されたダイバーはリクエストされてもいいかと思います。
タオ島のおすすめダイビングスポット④ジャパニーズガーデン
タオでは数少ないガッツリマクロ系のポイントでした。ブルーバックダムゼル、アイスズメダイ、シロオビイソハゼの色彩変異個体、セラトブレグマ属の一緒等、マクロ好きなダイバーが見たくなるような被写体がいっぱいです。
その中で、ブチウミウシの大きな個体がいて産卵をしていました。
これぐらい大きいと見ごたえがあります。かわいさという点では、さすがに大きすぎました。右上の白いリボンが、丸くなっているようなものが卵です。よく見ると中央にも卵が見られます。もしかしたら、産卵を終えて休んでいるのかもしれません。マクロシーンも楽しめるのがタオの海です。
タオ島のおすすめダイビングスポット⑤グリーンロック
このポイントも島に近い場所にあるマクロ系のポイントです。
ソリハシコモンエビ、オボロゲタテガミカエルウオ、ノコギリウミヤッコ等が見られ、小さな生物をガイドしてもらいながら、ファンダイビングを楽しみます。
ムチカラマツにはかっこいい「イボイソバナガニ」が引っ付いていました。
2cmほどの小さなカニですが、頭から出ている長い角のような部分がかっこよくて、つい写してしまいます。和歌山や沖縄でも時々登場する、比較的珍しいカニなのです。少し暗めに写して、体の模様を浮き上がらせて写すのが、好きです。
そしてこのポイントには、アイドルがいました。それはハナビラクマノミです。ハナビラクマノミ自体はタオ島にはたくさんいて、珍しくありません。また、日本でも沖縄には多くのポイントでハナビラクマノミを見ることができます。
しかし、ここグリーンロックにいるハナビラクマノミは、通称「麻呂」と呼ばれているのです。麻呂の特徴と言えば何でしょうか?そうです、あの部分です。
正解は「眉毛が特徴的」だということです。
目の上に眉があるでしょう。実際は体の模様の関係だと思いますが、両目の上に白い眉毛みたいな模様ができていることで、アイドルが誕生したのです。
【タイの秘境】タオ島ダイビングの魅力1まとめ
以上、タイ・タオ島の潜り方その①についてまとめてみました。
その2で、タオ島で1番人気がある「セイルロック」や3大ピナクルの一つ「チュンポンピナクル」についてもお伝えしたいと思います。
特に「セイルロック」は見所満載で、セイルロックだけで、1つの記事が書けてしまうのではないかと思うくらいの魅力的なポイントです。楽しみにしていてください。
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