マクロフィッシュの宝庫!バリ島ダイビング癒しのトランバン魅力1

マクロフィッシュの宝庫!バリ島ダイビング癒しのトランバン魅力1

毎年、日本から多くの人が訪れるインドネシアのリゾート地バリ島。日本からも比較的近く、アクセスもしやすいのでとても人気があります。特に女性には人気があり、エステやマッサージは質の高いサービスを日本よりも低料金で受けることが出きます。

バリ島にもダイビングエリアがいくつかあります。シーズンにマンボウと出会える「ヌサペニタ」やマクロ生物の宝庫である「ムンジャンガン」、そして今回お伝えする「トランバン」等、魅力的な海がこの島にはあるのです。

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そのトランバンへのアクセスですが、日本各地から直行便、または乗継便を利用してデンパサール空港に到着後、主にショップの送迎車に乗り、約3時間かけて島の北東部にあるトランバンへと移動します。

空港周辺や観光地のクタ周辺は、いろいろなレストランやカフェ、観光施設があり、とてもにぎわっていますが、トランバン周辺はのどかな農村部です。

観光できる場所は特にトランバンにはありませんので、海と、ダイビングショップや宿泊先を往復し、アフターダイビングも宿泊先でのんびりするスタイルが中心になります。特に夜は宿泊先にガードマンがいる施設も多く、治安の関係から出歩くことはあまりおすすめできません。

飛行機ですが、ガルーダインドネシア航空では「直行便」が出ています。直行便は成田と関西から毎日1往復出ており、デンパサールまで約7時間半かかります。LCCでも乗り継いで安く行くことができますが、10時間以上かかるため、限られた日程でたくさん潜ろうと思えば、直行便が良いです。

また、ガルーダインドネシア航空を利用すると、入国手続きがとても楽です。というのも、7時間以上の搭乗中に、機内で入国審査が終わってしまいます。

ですので、空港に到着してから長い行列に並ぶストレスがありません。飛行機内で渡される検査済みのプレートを提出するだけで、まるで国内移動のようにスムーズに入国できるのです。

ダイビングスタイルはほぼビーチダイビングです。一部ボートダイビングもできますが、ビーチダイビングだけでも十分だと思います。

トランバンエリアはもとより、近隣にもビーチダイビングができるポイントがあります。トランバンエリア以外、入村税がかかりますが、それを払ってでも潜る価値がありますので行ってみてほしいです。

ポイントでは、エントリーやエキジット、準備や片付けまで、いわゆる殿様ダイビングです。ダイバーは何もせずに全てスタッフ任せでした。

ビーチの波が高く、エントリーやエキジットがやや大変な時も、インストラクター以外にダイバー1人につき2名のサポートスタッフが付きます。重い機材は全てスタッフが持ってくれますので、かなり楽にダイビングができます。

ホテルが併設しているショップもあり、宿泊したら朝から夜まで最大6ダイブまでの無制限ダイビングができるところもあります。じっくり写真が撮りたい方には、1本1時間で1日5ダイブのようなリクエストも可能です。たくさん潜りたい方にはかなりおすすめです。

タンクは32%のナイトロックスを使用できます。ナイトロックスの講習も、格安で取得できますので、この機会に取得されることをおすすめします。

1ダイブごとにショップに戻り、リラックスして次のダイビングに備えるスタイルですので、とても楽ですし、施設もダイバー仕様で設計されていますのでありがたかったです。

今回のその1では、トランバンエリアのダイビングについてお伝えします。

1.バリ島トランバンの早朝ダイビング

トランバンで最もよく潜るポイントが「沈船」です。ここには第2次大戦で日本軍に追われて座礁したアメリカの貨物船「リバティ号」が横たわっています。前兆130mの船体が今は漁礁となり、様々な生物が住み着いており、世界的にも有名なポイントとして知られています。

その沈船周辺を細かく潜っていきます。とても1ダイブでは130mの船全体をカバーすることはできませんので、何回かに分けて潜るのが通常です。

時間帯によっても見られる生物やネイチャーシーンが違うのも、このエリアの大きな特徴となっているのです。

バリ島トランバンで会いたい海の生き物1.カンムリブダイ

まずは早朝に潜ってみました。エントリーは朝6時ごろ。まだ薄暗い時間帯から準備をし、夜明けと同じころにエントリーします。それには目的があるからです。

トランバンでの早朝ダイビングは、この「カンムリブダイの移動シーン」1本狙いです。早朝は群れを作り、えさ場へと群れで移動します。その時間がちょうど夜明けの時間帯なのです。

寝床から出てきたカンムリブダイは、まるで全員が揃うのを待っているかのように、しばらく1か所に集まって待機しています。そして時間になると、一斉に動き出すのです。なんだか出勤風景を見ているような感じです。

1匹が1m近いのでかなり迫力あるシーンが見られます。ご覧のように顔つきがやや強面なので、体調だけでなく風貌にも迫力がありますので、圧巻のシーンを見ることができるのです。

前日遅い時間にチェックイン後、ダイビング準備をし、慣れない環境で眠りが浅い方には、5時起きはきつく感じるかもしれませんが、このシーンは必見です。

2.バリ島トランバンの日中ダイビング

日中はマクロの被写体がこれでもか、というくらい登場します。次から次へと登場するフォトジェニックなシーンと、かなりレアな生物の登場にきっと驚かれるでしょう。ガイドと一緒に様々な生物を探して、観察されてください。

バリ島トランバンで会いたい海の生き物2.カラフルなホヤ&ハゼ

バリに行ったなら、絶対に見るべきものは「カラフルなホヤ」です。あちらこちらにたくさんあります。そこにハゼやエビが付いているときはねらい目です。

このパステルカラーがなんとも言えません。日本では沖縄ですら、こうした色のホヤを見ることはなかなかできません。この色を見るだけでも、貴重ですし、いい気分を味わうことができます。

先ほどの写真とよく似ていますが、ちょっと違うところがあります。実はこのハゼは全く逃げなかったのです。なぜだかわかりますか?

ちょうど尾びれのあたりに、細かいブツブツがあることがわかりますか?実はこれは卵なのです。つまり、このハゼは卵を守っているのです。
そのためカメラを近づけても逃げることはしなかったのです。きれいな場所での貴重なネイチャーシーンを見ることができるのもトランバンの魅力です。

バリ島トランバンで会いたい海の生き物3.ミノカサゴ

ミノカサゴの幼魚がきれいなカイメンにひっそりと隠れていました。このサイズのミノカサゴを見つける確率が、沖縄等の他のポイントと比較してとても高いと感じました。

バリ島トランバンで会いたい海の生き物4.チゴミノウミウシ

さらにこのポイントはウミウシが多いことでもよく知られています。トランバンに行ったときはウミウシダイビングで言えばオフシーズンで、1年で1番出が悪い時期でした。しかし、オフシーズンでもウミウシはけっこうな数を見ることができました。

 チゴミノウミウシの仲間でしょうか。日本のウミウシとよく似ていても、海外のウミウシは微妙に違っていて、別種の場合も多いので断定的に書くことはできません。でもよく似ている感じはします。砂地をゆっくりと移動していました。

バリ島トランバンで会いたい海の生き物5.カンナツノザナウミウシ

日本では「ピカチュー」と呼ばれている、ツノザヤウミウシの仲間の「カンナツノザヤウミウシ」によく似ています。同じ種類かもしれませんが、その種の仲間かもしれません。

いずれにしても、カンナツノザヤウミウシは、日本の海ではなかなか見つけることができないレアなウミウシです。トランバンではけっこうな個体数を見ることができました。

バリ島トランバンで会いたい海の生き物6.フトガヤミノウミウシ

日本では「フトガヤミノウミウシ」と呼ばれているウミウシと似ています。このウミウシも日本では超が付くほどレアなもので、これまで見たことがありませんでした。
沖縄でこのウミウシが出たという知らせを聞き、そこへ潜ったときでさえ、見つけることができなかった珍しいウミウシなのです。

とても見たかったウミウシだったので感激しました。それも初日のダイビングであっさりと出会えたことは、本当にラッキーでした。

他にもたくさんのウミウシを見かけました。これでシーズンオフなのですから、オンシーズンにはいったいどれほどのウミウシが出てくるのでしょうか。あるいは滞在期間中に何種類のウミウシを写せるのでしょうか。その時期にも潜ってみたいなあと思いました。

バリ島トランバンで会いたい海の生き物7.アジ玉

マクロ中心のダイビングポイントですが、ワイドが楽しめる場所もあります。トランバンエリアの中にある「ドロップオフ」というポイントの浅瀬に、常時「オックスアイスカッド」というアジの群れがいるのです。

浅瀬だけに太陽の光も入ってくるのでとてもきれいです。またその水深から減圧を気にしなくていいので、少し深めの場所でウミウシや珍しい生物を探した最後に、安全停止を兼ねてこの群れを写すことができるのです。

残念ながら、透明度があまりよくないときに当たってしまいましたが、写真を撮るには十分で、しかも狭い範囲を動くので撮りやすい群れでした。

バリ島ダイビング癒しのトランバン魅力1まとめ

トランバンがいかに良いポイントか伝わったでしょうか。朝5時半ごろにエントリーして、ダイビングが終わったのが夜の8時ごろ。これほどまで長い時間ダイビングで遊んだのは記憶にありません。翌日も同じく5時半にエントリーでした。まさにダイビング三昧の日々を送れるのです。

他にもニシキフウライウオ、ムチカラマツエビなど日本でも見られる生物も当然たくさんいましたが、今回は現地ならではの生物に絞ってお伝えしました。

トランバンの潜り方その2では、トランバンの大きな魅力の1つである「ナイトダイビング編」を中心に、さらにショップから片道車で15分以内に行くことができる周辺のビーチポイントについてお伝えします。

初めて見た生物や、ハマってしまったユニークな生物、さらにビーチからでもこんなきれいなシーンが見られるんだと感動したポイントなどを詳しくお伝えさせていただきます。

マクロフィッシュの宝庫!バリ島ダイビング癒しのトランバン魅力2

マクロフィッシュの宝庫!バリ島ダイビング癒しのトランバン魅力2 前回のその1では、トランバンエリアの早朝と日中のダイビングについてお伝えしました。早朝でカンムリブダイの群れを堪能し、日中は主にマクロ生物とバリのカラフルなホヤを楽しむ。[…]

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