成田から約4時間で行ける!南国サイパンのおすすめダイビングスポット5選

成田から約4時間で行ける!南国サイパンのおすすめダイビングスポット5選

サイパンへは成田から直行便が出ていて、約4時間の飛行時間で到着する、比較的近い距離にある島です。今はアメリカの管理下となり、ESTAを事前に申請する必要があるなど、出発前にはアメリカへ渡航するのと同じ準備をする必要があります。

20年ほど前まではとても人気が高い島で、成田以外に大阪や名古屋からも直行便が出ており、とても行きやすい島でした。

しかし、残念ながら人気も一時期ほどの勢いはなくなり、大阪や名古屋、福岡からは仁川などで乗り継ぐか、成田まで行くしか渡航する方法がなくなりました。時折チャーター便は出ていますが、今のところ直行便が復活する気配はありません。

気候は南国らしく、蒸し暑い日が多いです。特に夏場の日差しは、沖縄よりも強く感じます。日焼け対策は万全を期す必要があります。日焼け止めやサングラス、UVカットの長袖類は持って行った方が無難です。

宿泊施設は沢山あり、リゾートホテルからモーテルのような安めの宿まで揃っています。ツアーで行かれるなら旅行会社で相談されるといいですし、個人で行かれる場合は、ダイビングショップに聞いて取ってもらうといいでしょう。

あくまでも個人差がありますが、その際に気を付けることとして、リゾートホテルでも細かなところまでの衛生面はしっかりしていないこともあり、皮膚が弱い方は、ダニに噛まれたように赤いブツブツができるようです。ベッドの下に置くタイプの「ダニ取りシート」のようなものは、対策用として日本から持っていくといいでしょう。

また、大きなホテル以外は、シャワー等で真水が出ません。薄い塩水のような感じと言えばいいでしょうか。シャワーを浴びても、体がなんとなくべたつき、髪の毛もなんとなくゴワゴワする感じがします。ダイビング機材を洗う時も同じことが言え、最終日に現地で洗ってそのまま長期間放置しておくと、塩噛みの原因となってしまいます。

ショップによっては、最終日のみ真水が出るホテルのショップに連れて行ってくれて、機材を洗わせてくれるところもありますが、そうでない場合は、帰国後きちんと洗い直してメンテナンスの必要があります。もちろんカメラハウジングも同様です。

もう1つ注意する点として、意外にもサイパンは停電が多いのです。突然電気が消え、すぐに復旧する場合もあれば、長い時間復旧されないこともあるのです。大きなホテルは自家発電がありますが、それ以外は復旧を待つしかありません。充電やデータを移し替える作業等の場合は、リスクがあることも忘れないでください。

ダイビングスタイルは、ビーチダイビングが中心となり、その間にボートダイビングを入れていく、というスタイルがいいかと思います。ビーチダイビングだけでもかなり楽しめます。しかし、サイパン島の周りのポイントや、隣のテニアン島で潜ろうとするならスピードボートに乗るため、事前に予約を取る必要があります。

その際、サイパンのボートは小さめで、満席で乗れないということもあり得ます。ボートダイビングを希望されるなら、早めにショップに連絡される方がいいでしょう。ボートダイビングは2ダイブが基本です。3ダイブしたい方は、ボートで戻った後に、ビーチダイビング1本を追加するという形が多いです。

それでは「サイパンのおすすめダイビングポイント5選」をお届けします。

サイパンのおすすめダイビングスポット①グロット

サイパンと言えば「グロット」というイメージを持たれる方も多いのではないでしょうか。そのくらい有名なポイントです。

グロットと聞けば、駐車場から海までの長い階段を思い浮かべる方も多いでしょう。段差がバラバラの116段を、タンク背負っての上り下りはかなりきついです。それだけでなく、カメラまで持ち運びとなると、体のあちこちが筋肉痛になってしまいます。

しかし不思議なもので、2回3回と通ううちに慣れてきます。初めての時は、上りの途中でばててしまい、駐車場に着くや否やへたりこんでしまいましたが、だんだんと余裕で上り下りができるようになりました。60代の方が平気な顔で上り下りしている様子を見ましたので、それほど心配する必要はありません。

水中は素晴らしい景観が広がっています。エントリーするとそこは洞窟の入り口で、通路が3つあり、それぞれの出口がハッキリと奥に見えます。通常は1番左側の出口に向かっていくことが多いです。そして外洋に出て、しばらくダイビングをして、再び元の場所に戻ってきます。

写真はそのエントリー口です。透明度のいいマリアナブルーが広がります。特に午後からのグロットは「ゴゴグロ」と特別な呼び方があるほどで、太陽の光の差し込みが幻想的な雰囲気を見せてくれます。浮いているだけでも気持ちいいです。

大きな魚はあまり見られませんが、洞窟の中には珍しいハゼがいますので、ガイドさんに案内してもらうといいでしょう。

サイパンの生き物1.シコンハタタテハゼ

右側の穴を抜けて、やや深めに行ったところに「シコンハタタテハゼ」がいました。上の写真がその時のものです。

注意点としては、エントリーがジャイアントで、潮の関係でやや高い位置からのエントリーになります。マスクがずれる等したときにパニックにならないように気を付けてください。

また、全員がエントリーを終えるまでは、1枚目の写真の場所で待機となります。狭い空間が苦手な方や、暗めの場所に恐怖感を感じる方はより慎重に、落ち着いてダイビングをしてほしいです。

エントリー口に行く途中、陸上で少しの間だけ狭い通路を歩き、小さくジャンプして岩場に渡らなければならない場所があります。通常ガイドさんが手を貸してくれますが、そうでなくても慌てなければ簡単に渡れると思います。

しかし、ここで波に流されてしまい、大きな事故につながったケースもあるので、とにかく慌てずに行動することを心がけてください。

グロットは、過去には死亡事故が何件か起きていることも事実です。無理をせず、怖さや異常を感じたときは正直にガイドさんに伝える勇気も必要です。とにもかくにも落ち着くことを頭に入れておくことが大切です。

サイパンのおすすめダイビングスポット②ラウラウビーチ

穏やかな時はとても潜りやすいポイントで、初日のチェックダイブでもよく使われるポイントです。

サイパンの生き物2.アジ玉

ラウラウで有名なのはこのアジ玉です。大きな時も小さな時もありますが、ぐるぐると渦状になっていることが多く、ダイバーを楽しませてくれます。

基本的にはマクロポイントで、このエリアの固有種である「コミカルブレニー」はあちらこちらで見られ、愛嬌のある顔でダイバーを迎えてくれます。沖縄ではそこまで多くない「ヤマブキハゼ」がサイパンでは普通に見られるのも特徴です。

サイパンの生き物3.ウミガメ

運が良ければ、下の写真のようにウミガメに出会えることもあります。まるで置物のようにじっとしていたおとなしいカメでした。

注意点としては、エキジットの時に流れが強く、誘導ロープにしがみつかないと立っていられないほどの場合があるということです。素早くフィンを脱がなければ、波で体が打ち付けられたり、最悪沖に流されたりすることもあります。もたもたせずに、素早く行動することが大切です。

水中は基本的に穏やかです。注意しなければならないときは、必ずガイドさんから指示がありますので、きちんと従うようにしてください。

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サイパンのおすすめダイビングスポット③オブジャンビーチ

透明度もよく、マリアナブルーを満喫できるポイントです。白い砂地が最高にきれいで、深めに潜ってもその明るさから浅瀬を潜っている、と勘違いをしてしまい、減圧があっという間にきてしまいますので、水深のチェックはこまめにすることが求められます。

上の写真はとても明るく写っていますが、水深は30mです。その深さでも太陽が差し込み、サンゴの影が映り込むほど透明度がいいのです。潜っているだけで癒されることは間違いありません。

サイパンのおすすめダイビングスポット④スポットライト

ここはボートポイントです。地形ポイントで、太陽の差し込みがまるでスポットライトのようにまっすぐに入ってきます。太陽の高度が高い方がいいので、潜る時間帯は正午ごろになります。

写真は洞窟の奥から入口に向けて写したものです。洞窟から見る深みのあるブルーがなんとも言えないほどきれいです。光が差し込んだ時の感動は言葉にできないほどでした。この風景は多くのダイバーに見てほしいです。

サイパンのおすすめダイビングスポット⑤テニアン島

サイパンから日帰りで隣のテニアンまで行くツアーに参加します。スピードボートに揺られ、長い時間の移動になりますし、船の上も混み合っていることが多いので、船酔いや日焼け対策は万全を期してください。

テニアンにも有名ポイントが3つありますが、そのうちの2つに潜り、サイパンに戻るのが通常です。この時は「テニアングロット」「フレミング」の2つを潜りました。

サイパンの生き物4.ニラミハナダイ

特にフレミングでは絶対に見たい、撮りたい魚がいたのです。それが「ニラミハナダイ」という3cmほどのきれいな魚です。

この魚をどうしても撮りたくて、マクロレンズだけ持って潜りました。水深40mにいますが、ここはドロップオフの壁沿いでしたので、両足はもちろん置き場がありません。それでもこの美しさに感動して、嬉しかったのを覚えています。

サイパンの生き物5.カンザシヤドカリ

テニアングロットには、カンザシヤドカリのコロニーがあったり、

サイパンの生き物6.モンツキカエルウオ

モンツキカエルウオがけっこうな数がいたりして、マクロ写真はいろいろ撮れました。

南国サイパンのダイビングまとめ

実際に行ってみて思ったことは、最初にもお伝えしたように、ビーチダイビングで十分楽しめますが、ボートダイビングで別のポイントにも行ってみたいと思われたなら、ぜひテニアンには行くのがよいということです。

サイパンよりも、さらにマリアナブルーがきれいですので、ぜひリクエストされてください。

というのも実はボートダイビングの1番の人気ポイントは「バンザイクリフ」のようですが、そこは当たり外れが大きく、あるガイドさんによると、外れの確率が結構高いそうです。

ボートダイビングは乗合になりますので、他のゲストとの兼ね合いもありますが、バンザイクリフは何も出なければ、ただ根の上につかまって45分程ジッとしているだけになってしまいます。

コスパを考えると、別のポイントの方が楽しめますし、単に大物狙いならサイパンではなく、別の国に行った方が確率はいいと思います。ですからあえてサイパンで大物ポイントに潜らなくてもいいのでは、というのが率直な感想です。

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最後に、貴重品からは絶対に目を離さないことです。一緒に潜られた方が水中カメラを港に置き忘れ、すぐに気が付き車で港に戻りました。その間約5分でしたが、もうありませんでした。

運よくガイドさんの判断で見つけることができましたが、考えられない場所から出てきたのです。見つかる方が稀だと思います。日本ではないということを自覚する必要があります。

マリアナブルーを満喫して、素晴らしいダイビング旅行を楽しまれて欲しいです。

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