【タイの秘境】格安でダイビング三昧!タオ島ダイビングの魅力2

【タイの秘境】格安でダイビング三昧!タオ島ダイビングの魅力2

前回のその1では、5つのダイビングポイントについてお伝えしましたが、今回のその②では、1番人気の「セイルロック」も含めた、1でお伝えできなかったポイント2つについてお話しします。

【タイの秘境】格安でダイビング三昧!タオ島ダイビングの魅力1

【タイの秘境】格安でダイビング三昧!タオ島ダイビングの魅力1 タオ島は、タイの首都バンコクから500kmほど離れたところにある小さな島です。その周辺には多くのダイビングポイントがあり、中でも「3大ピナクル」と呼ばれるポイン[…]

タオ島のおすすめダイビングスポット⑥チュンポンピナクル

3大ピナクルの1つである「チュンポンピナクル」です。ダイナミックな地形と魚影の濃さが魅力のポイントです。

ホソヒラアジの仲間が群れるアジ玉が、根の上の方で群れてとてもきれいです。この群れが形を変えて動き回り、サンゴの周囲を行ったり来たりする様子は圧巻です。魚の数もかなりいました。


根の周辺にはツバメウオも群れています。こちらもかなりの数が青い海の中を悠々と泳ぎまわっています。

タオではよく見られるジャワラビットフィッシュの群れです。チュンポンピナクルでも水底の方で群れていました。普通種ですがその数には驚かされます。

その他にも、ヨコシマサワラ、バラクーダー、ヤイトハタ、マブタシマアジ、コガネアジ等が見られました。

しかし、残念だったのが、水底辺りが濁っていたことです。タオ島周辺の水中の地形の特徴から、雨が降った後はにごりが溜まりやすいと伺いました。当日はとても天気が良かったのに、雨水に伴う濁りと風向きの関係で、水底付近の写真を撮ることは厳しかったのです。

ここはこの数日後にジンベエザメが登場したとのことです。3大ピナクルは、ジンベエザメが目撃されるポイントとしてもよく知られています。運がよければ、複数の個所でジンベエと会えるかもしれません。

タオ島のおすすめダイビングスポット⑦セイルロック

「今日はセイルロックへのデイトリップです」

ガイドのこの声で一気にテンションが上がります。何が出てくるかわからない魅惑のポイント、それがセイルロックです。セイルロックももちろん、3大ピナクルの1つです。

タオからセイルロックまでの移動時間がけっこうかかるため、お昼にタオ島まで戻ってくることができません。そのため、セイルロックで2ダイブして、船上でランチを食べて、別のポイントに移動するスタイルになります。

4ダイブを希望されるなら、3ダイブ終了後、いったんタオ島に戻り、その後港近くのポイントで潜ることになりますが、セイルロックでたくさんの魚に出会った後は、満足感に浸ることになるため、この日は3ダイブでもいいかなという気持ちになります。

セイルロックはポイントが広く、1ダイブでは絶対に足りません。魚影が濃く、どこもかしこも魚が群れていますので、何を撮っていいのか、あるいはどこを見ればいいのか迷うぐらいです。

タオ島ダイビングで1番良かったポイントはどこかと聞かれたなら、迷うことなくここだと答えます。さて、潜ってみましょう。

エントリーしたらすぐ真下に、おびただしい数のツバメウオがお出迎えしてくれました。写真ではこの範囲内でしか写すことができませんでしたが、実際はこの数十倍ほどのツバメウオが群れています。しかも朝一番のダイビングで、他のショップが潜る前の1番乗りで潜れたため、ツバメウオがまとまっていて大きな群れになっていたのもラッキーでした。

そして、ギンガメアジもものすごい数が群れています。水底から湧き上がってくるように渦を巻き、ぐるぐると回転するように群れが動きます。いったい何匹いるのだろうかと思います。パッと見た目には1000匹以上は確実にいるように思いました。

本当はもっと深めに潜り、あおるようにしてギンガメアジを写したかったのですが、まだダイビングの最初です。見たい魚やシーンはこれからが本番です。ここで時間とエアーとを使ってしまうのがあまりにももったいないので、撮りたいなあという気持ちを抑えて、次の撮影スポットへと移動します。

 移動中、振り返ってみると、この写真のような感じなのです。手前には小魚(イエローハンドヒュージラーの幼魚)の群れ、その奥には先ほどのギンガメアジが悠々と泳ぎまわっています。小魚の数もいったいどれくらいいるのでしょうか。数万単位で群れていて、まさにリアルな竜宮城を訪れている気分になりました。

少し深いところに潜っていくことにします。そこにはシェベロンバラクーダーがこれまたどっさりと群れています。水底の近くでジッとして、バラクーダーが近寄ってくるのを待っていると、大きな群れがうねるように近づいてきます。

フィッシュアイレンズで撮影してもこれです。とても群れ全体を撮ることはできません。そのくらいの大きな群れなのです。この時は私が群れに囲まれ、視界360度全てがバラクーダーでした。ダイバーとして幸せな時間を感じることができました。

セイルロックの根の上は、きれいなイソギンチャクがじゅうたんのように広がっていて、そこに多くのハナビラクマノミが住んでいます。

タカサゴの仲間が根の周りを自由に泳ぎ回っていて、時にハナビラクマノミの周囲を踊るように通り過ぎていきます。ハナビラクマノミを写していると、目の前を群れが通り過ぎていくので、その近さにビックリするかもしれません。

他にも、コガネアジ、オオクチイケカツオ、ロクセンヤッコ、ワヌケヤッコ等も見られました。とにかくいっぱい魚を見たな、という満足感いっぱいになることは間違いありません。

一旦船に戻り、おやつを食べながら休憩をするのですが、その間もゲストの興奮はおさまりません。ギンガメアジの群れやバラクーダーの群れ、ツバメウオのきれいさの話で盛り上がります。そして同時に、2本目への期待が膨らんでいきます。

2本目はコース取りを変えてのダイビングになりました。エントリーすると小魚が相変わらず、すごいことになっていました。魚影はますます濃くなったように感じます。

この魚の中をくぐるように進んでいき、チムニーと呼ばれる、たて穴の地形を見に行くことにしました。

水中にどんとそびえたつ、巨大な岩場にぽっかりと空いたたて穴です。長い時間をかけて、波や潮の流れで浸食されてできた地形でしょう。巨大なオブジェという感じがします。何とも不思議な形でした。

その穴をダイバー一人一人がくぐっていきます。ちょっとしたアドベンチャー気分を味わうことができます。この岩の周辺にも、ホソヒラアジの仲間がたくさん群れていて、群れの形を変えながら動き回っていました。

あちこちでこうした群れをみることができるセイルロックには、いったいどれくらい種類の魚が、どのくらいの数がいるのだろうかと、改めて水中で思ったほどでした。

よく見ると、魚同士で狭いエリアの中ではきちんと住み分けられていることに気が付きます。

お互いに縄張りをもち、見えない境界線がきちんと引かれていて、決してそこには侵入せず、協力している様子がよくわかります。ここで見られたアジの群れもかなり大きいものでしたが、アジの下にも小さな別の魚が小さな群れを作って住んでいて、きちんと住み分けられていたのです。

こういうシーンを見ると、大切なことは自然が教えてくれるのではと思えます。自然界のバランスは凄いとやはり感じました。

比較的水深も浅かったので、しばらくここで写真を撮るなどして時間をいただき、ダイバーそれぞれが思い思いの時を過ごし、その後また別の撮影スポットに移動しました。

ここで今回、ガイドですらめったに見ることがないシーンに出会えることができました。下の写真は「ツキチョウチョウウオ」という珍しめの魚です。単体でもなかなかお目にかかれないそうですが、今回、その群れが登場したのです。

「これだけ群れるとは珍しい」とガイドが水中ボードに記入して、ダイバーに見せてくれました。その時の印象ですが、ゲストよりもガイド興奮している様子で、このシーンがいかに珍しいかがよく伝わってきました。

ツキチョウチョウウオの群れはゆっくりと動いていき、ダイバーもゆっくりと群れの後をついていきます。ちょうどその時、運よくアジ玉が後ろに登場したのです。

ガイドはさらに興奮しているのがわかり、マスク越しに「オー」と声を出しているのがわかります。どうやらものすごくラッキーなタイミングでダイビングをしているようです。

他にも色々見たのですが、このシーンで全て吹っ飛んでしまったように思います。クロホシフエダイの群れ、ヤイトハタ等、確かに写した記憶がありますが、このシーンがタオ島ダイビングで1番のシーンになったことは間違いありません。

浅瀬に戻ると、相変わらずギンガメアジが悠々と泳ぎまわっていました。

小魚にとっては、いつ狙われるか、冷や冷やしているのかもしれません。

エキジットポイントも魚が湧き出すように群れています。

もっと潜っていたいと思いました。でも船に戻らねばなりません。後ろ髪を引かれる思いというのは、まさにこうした気持ちを言うのでしょう。もっと潜っていたいと思いつつ、船上に戻りました。

船上では先ほどの「ツキチョウチョウウオ」の話で、ガイドが饒舌になっていたことは、簡単に想像できるのではないでしょうか。ランチの間も海の話で盛り上がり続けました。

【タイの秘境】タオ島ダイビングの魅力2まとめ

今回はほぼ「セイルロック」についての記事になってしまいました。
それほど魅力的なポイントなのです。必ずリクエストして潜って欲しい場所です。

【タイの秘境】格安でダイビング三昧!タオ島ダイビングの魅力3

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