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島のどこを中心に潜りたいかで、宿泊先を決めると便利です。マンタ中心で、アフターはのどかな雰囲気を楽しみたいのなら、島の北部に宿泊すると良いですし、マンタはもちろん、できればさらに離島の海も潜ってみたい、あるいは夜は市街地で過ごしたい方は島の南部に宿泊し、アフターは歓楽街「美崎町」で遊ぶのもいいでしょう。選択肢が広いのも石垣の特徴です。

そこで今回は、ダイビングの目的別から見る、おすすめダイビングスポット6選をお届けします。

石垣島のおすすめダイビングスポット①マンタスクランブル

石垣島を目指すダイバーのほとんどの方は、この「ナンヨウマンタ」がお目当てです。

そのマンタを高確率で見ることができるのが、ここ石崎という場所にある「マンタスクランブル」です。ショップで呼び方は違い「マンタパーク」や「石崎」等ありますが、ポイントは同じです。

流れも少ないことで、初心者ダイバーから潜ることができ、「初ファンダイブでマンタと遭遇」という贅沢なダイバーも少なくありません。

ボートからエントリーすると、真下にマンタがいることもあり、約45分のダイビング中、マンタが視界からいなくなることがなかったということもありました。ここでは1度に5枚ものマンタを見ることもあります。

市街地ショップからだと到着までボートで40分ほど、北部の川平地区のショップなら10分かからないので、船酔いが心配の方、またマンタ三昧したい方は北部での宿泊がおすすめです。

注意点はマンタを脅かさないことです。ルールが決められていますので、きちんとガイドさんの指示に従うことが大切です。また、このポイントの弱点は北風に弱いということです。冬場は時化て潜れないことも多いので、夏場に行かれることをおすすめします。

マンタを見ているときは、リーフをつかみ、ジッとしているのがコツです。そうすると頭の真上を手が届きそうな距離でマンタが通過してくこともあります。テンションが上がることは間違いありません。

その際、周辺のサンゴを蹴飛ばして壊さないようにすることや、マンタに夢中になりすぎて、周辺に普通にいる「オニカサゴ」や「オニダルマオコゼ」等、毒を持っている生物に触れてしまわないように気を付けてください。オコゼ類は石の上に普通にいます。

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石垣島のおすすめダイビングスポット②米原・伊土名地区

石垣島の北部には美しい海とリーフが広がっていて、数多くのダイビングポイントがあります。市街地から離れていることもあり、さらに冬場には北風で潜れなくなることで、ポイントにとっていい休息期間になっていることも、きれいな海が保たれている秘密なのかもしれません。

伊土名地区周辺には、「平野」や「底地」など、サンゴ礁が綺麗なポイントや、地形を楽しむポイント等、バリエーションが豊富です。
マクロ写真が好きな方には、サンゴの上のウミシダを見ると、このようにカラフルなエビがいることもあります。そんなダイビングもまた楽しいです。

また、マンタポイントからはボートなら10分ほどで行ける「米原」もサンゴとカラフルな小魚が数多く群れている癒しの海が広がっています。特に北部のショップは、このリーフの中でオリジナルポイントを持っているところもあります。ガイドさんの個性が出るダイビングを楽しめることでしょう。市街地からなら、1時間程度かかるので、北部エリアのショップ利用をおすすめします。

米原もマクロ生物が豊富で、ダブルリーフ東ポイントで、ウミシダに隠れていた「ニシキフウライウオ」を写すことができました。他にも「ワニゴチ」「ウデフリツノザヤウミウシ」等も出ることがあります。季節によって見られる生物も沢山います。

リーフに囲まれているので、流れもほとんどなく、水深も10mいかないことが多いので、3本目にのんびり潜るのには最高です。フィッシュウォッチングを堪能してほしいポイントです。

石垣島のおすすめダイビングスポット③南部地区(真栄里、宮良付近)

石垣島の南側の港から出向して、比較的近い場所にこれらのポイントがあります。「真栄里」「大浜」「宮良」の沖の海は、リーフのサンゴを眺めながら、小さな生物を探し、時折泳いでいる「ネムリブカ」「イソマグロ」といった魚を楽しむというスタイルが中心です。

サンゴが多いので、サンゴの隙間をのぞいて見るのも面白いです。小さくてかわいい魚に出会えることも多いのです。写真のような「カサイダルマハゼ」にも会えるチャンスはありますし、下のようなエビも探せばけっこう見つかります。

50分ほどのダイビング中、色々探してみたり、写真を楽しんだりするダイビングも楽しいです。

この地区は市街地の近く、あるいはすぐそばです。1番近い「桜口」ならボートで5分です。市街地宿泊で、市街地にあるショップ利用をおすすめします。

小さな生物だけではもちろんないです。リーフの下の砂地では、大きな「マダラエイ」を見ることもでき、リーフ沿いを「マダラトビエイ」も泳いでいました。このエリアでは「ナポレオン」にも遭遇できます。

石垣島のおすすめダイビングスポット④御神崎

このエリアにもいくつかポイントがあります。まずは地形を楽しむ「灯台下」というポイントには、写真の「モンツキカエルウオ」がいます。他にもこうした場所を好むカエルウオは数種類いますので、探してみるのも面白いでしょう。ですが波がある日は煽られて危険なので、海が穏やかな日にしましょう。

潮の流れもあるので透明度は比較的よく、いつも「カスミチョウチョウウオ」が沢山群れているので、ワイドの方もおすすめです。

また、沖縄に生息するクマノミ6種類のうち5種類が見られるポイントもあります。

トウアカ以外の5種類を1ダイブで簡単に見ることができます。人気のカクレクマノミも見られますよ。

マンタを見た帰りに立ち寄ることも多いこのエリアですが、石垣の良さが凝縮されているポイントが多いので、楽しまれてほしいですね。
灯台下は中級以上が好ましいと思いますが、それ以外なら、初心者から楽しめるポイントばかりです。きれいな海で経験を積んでいくのも楽しいです。

石垣島のおすすめダイビングスポット⑤名蔵湾

内湾という特性上から、透明度があまりよくなく以前は敬遠されていたエリアですが、その分20m以深にきれいなサンゴ礁が発見されたり、内湾独特の珍しい生物が発見されるなどしたことから、マクロ派ダイバーから絶大の人気エリアになりました。

特にハゼ好きな方には「モエギハゼ」が見られるポイントとして認知されていて、いつか私も見てみたいと思っています。

それ以外にもマクロ好きな方にはたまらない生物が数多く見つかっています。写真のようにまだ名前がないシャコの仲間や、下の写真の「ミカズキコモンエビ」もいます。

写した中では、下の写真の「ホシゾラワラエビ」がお気に入りです。ウミウチワの色が綺麗で、何ともフォトジェニックでした。

こんなシーンが沢山転がっているのが、この名蔵湾なのです。

長所としては、広い湾内ですので風向きに関係なく、どこかのポイントにはめぐることができるという点です。ポイントによってみられる魚は変わりますが、写真は楽しめます。弱点は、先ほどもお伝えしたように、内湾である以上、透明度は期待できません。

石垣島のおすすめダイビングスポット⑥大崎周辺

大崎周辺にも、複数のポイントがあり、どこを潜っても楽しめる最高のエリアです。

「石垣島のポイントなら、マンタ狙いの方でも絶対潜ってほしい。イチオシの場所」なのです。

このポイントは、最初は「ミノカサゴの宮殿」という名前で知られ始めたのですが、その後は様々な魚が生息している場所として、写真派ダイバーが押し寄せる人気エリアになったのです。写真の「スミレナガハナダイ」も生息していて、いい被写体になってくれています。

また、ある時期には、浅瀬にコブシメの産卵場所があり、時に20匹ぐらい集まって大産卵大会を目の当たりにしたこともありました。ワイドレンズを持っていなかったことが前年だったことをよく覚えています。マナーに気を付けて、ガイドさんの指示に従い、観察してみると面白いです。

このエリアの少し深いところに行くと、下の写真の「ニチリンダテハゼ」に出会うこともあります。

なかなか出会えない魚に出会えると嬉しくなりますよね。このときも、まさかの出会いでしたのですごくうれしくてテンションが上がったことを覚えています。

ヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウ、オニハゼ等は普通に見られますし、春先は多くのウミウシも出てきます。やや内湾になっているため、透明度はやや落ちますが、珍しい魚を見たい、写したい方には最高です!

ここからだと、5で紹介した名蔵湾からも近いので、3ダイブのアレンジ次第では両方楽しむことも可能です。また、北風にも強く冬場に潜りやすいこともありがたいです。

どうしても大きな魚も見たいなあという方には、ここ大崎から「屋良部崎」というポイントが近く、そこなら時としてバラクーダの群れが登場します。当たりはずれは大ですので、運試しをしてもいいかもしれません。

石垣島のおすすめダイビングスポット6選まとめ

石垣島のエリア別ダイビングについてまとめてみました。

最初にもお伝えしましたが、市街地エリアと北部エリアでは、それぞれの良さがありますので、ご自身のダイビングスタイルにあったエリア選択をされることがいいと思います。

その他にも、ダイナミックな地形を楽しむ太平洋エリアの「伊原間」「玉取崎」近辺も注目されています。中には「神島もどき」とも呼ばれる回遊魚がいっぱいのポイントもあるようです。

市街地からは、竹富島や黒島、時に西表島方面にも潜りに出かけられます。

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石垣の海をぜひ堪能されてくださいね。

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