館山ダイビングの魅力を解説!おすすめスポット5選に優良ショップ4選をご紹介

館山ダイビングの魅力を解説!おすすめスポット5選に優良ショップ4選をご紹介

多くのダイバーに愛されるダイビングスポットである、「館山」エリアは、千葉県の最南端に位置しており、その海は親潮と黒潮がちょうどぶつかるポイントであることが最大の特徴です。

そのため、関東圏でありながら、夏には黒潮で回遊してきた亜熱帯性の魚たち、冬は冷水域の魚たちと、多種多様な海の生き物たちの姿を見ることができます。

さらに、黒潮の近接具合が年により変化するため、毎年、回遊してくる魚が変わり、同じポイントで何回潜っても新しい出会いがあります。東京湾アクアラインが出来てからは、首都圏からも車で約2時間で行けるようになり、日帰りダイビングも楽しめるようになりました。

今回は、そんな海の四季を体感でき、何度潜っても飽きることのない館山エリアのダイビングについてお伝えします。

1.館山について

館山は千葉県南部の房総半島の中でも南部に位置しています。海は東京湾に面する内房(館山湾)と太平洋に面する外房に分けられ、夏には多くの海水浴・マリンレジャー客で賑わいます。

街中には観光地らしく、南国風なモチーフの建物やヤシの木などが至る所にあり、プチリゾート気分を味わえます。また、著名人の別荘も多く、とても落ち着いていて住みやすい土地です。

毎日、夏はどこかでお祭りが開催されているくらい、お祭りが盛んな面もあり、館山花火大会は、至近距離で海中花火が弾けるときの、胸に響く重低音が病みつきになります!ダイビングと合わせて、お祭りに参加してみても楽しいです。

2.館山のおすすめダイビングスポット

ここからは、館山でも有名なダイビングショップとショップごとのおすすめスポットをご紹介していきます。

館山のおすすめダイビングショップ①伊戸ダイビングサービスBOMMIE(ボミー)

館山南端の外房側にあり、日本で唯一ドチザメ・アカエイの大群(シャークスクランブル)に囲まれながらのダイビング体験を売りにしているダイビングショップです。

お店の方が、ダイビングスポットで餌付けを行っているので、サメたちも人を恐れることなく、バシバシぶつかってきます。サメといってもドチザメは温厚な種類で、こちらから手を出さない限り人を襲ってくることはないので、安心してください。また、サメだけでなく、神経質で人に慣れにくいクエも根に居ついており、かなり近くまで接近することが出来ます。

館山のおすすめダイビングスポット①沖前根

ボートから潜行ロープを下っていきますが、かなり流れが速くロープを手放したら簡単に流されてしまうのでは?と少しひやひやしながら海底を目指します。

ふと海底をみると、砂地の広場にドチザメ・アカエイが、うようよ泳いでいるのが見えます。今まで海でサメを見たことはあっても、あれだけ沢山いると襲われないことが分かっていても背筋がヒヤリとしますね。

そんなこんなで、冷や冷やしながらのスタートでしたが、下に降りてサメやエイに囲まれると一瞬でそんな気持ちは吹き飛び、感動に包まれます。どこを見てもサメ・サメ・サメ!あまりのサメの多さに圧倒されつつ、野生の生き物が警戒心無く至近距離まで来てくれることに大興奮です。

沖前根は、サメ好きには堪らないダイビングスポットですが、潮の流れが速い場所なので、中上級者向けのポイントになります。

また、サメがレギュレーターホースの隙間に入り込んでレギュレーターが口から外れたり、アカエイにマスク持っていかれたりというようなハプニングも起こり得るため、ある程度の経験を経てからチャレンジしたいところですね。

ダイビングショップ名:伊戸ダイビングサービスBOMMIE(ボミー)
住所:千葉県館山市伊戸962番地
HP:http://bommie.jp/

館山のおすすめダイビングショップ②波左間海中公園

館山南部の内房側にあり、日本で唯一の海中神社があったり、日本で唯一、生け簀内でのマンボウ・ジンベエザメとのダイビングを実施していたりと、ここでしか出来ない体験が盛りだくさんの超豪華なショップです。

また、大物だけでなく、神社周辺の根にはウミウシやエビ類などの小物…小さな生き物たちも楽しめるという、どんなダイバーでも満足できるところです。

館山のおすすめダイビングスポット②高根

「高根」は波左間のメインであり、日本唯一の海中神社があるポイントです。海中に神社とはどういうことだろうと疑問に思いましたが、潜行してすぐに高さ4メートルもある巨大な大鳥居が見え、思わず「これかー!」と納得してしまいました。

鳥居のすぐそばには海底神社があり、まずは安全祈願ということで手を合わせ黙祷。鳥居の周辺には神社を守るようにコブダイ達が泳いでおり、人慣れしているのか、近づいても一向に逃げません。触ることが出来るコブダイもいるそうで、こぶは脂肪の塊なので、ぷにぷにとして、柔らかいそうです。 

館山のおすすめダイビングスポット③マンボウランド

その名の通り、時期によっては高確率でマンボウと遭遇することのできるポイントです。どういうことかというと、直径約50メートルの生け簀に、近くの定置網に入ったマンボウを入れて、一定期間飼育しており、その生け簀の中に潜れるというわけなんです。

館山周辺にマンボウが回遊してくるのは冬~夏にかけてなので、その時期はマンボウダイビングが出来ます。また、マンボウだけでなく、年によっては夏~秋にかけてジンベエザメやイトマキエイを入れることもあります。

また、水深が5~7メートルと浅いので初心者も潜ることが出来ます。初ダイビングでマンボウやジンベエザメと出会うなんて、贅沢な体験ができるかもしれません。

なお、マンボウランドに現在どんな生き物が入っているかは、ショップのHPでお知らせしているので、お目当ての生き物がいる場合はもれなくチェックしてくださいね。

ちなみに筆者は冬になったからと、HPを確認せずに行ったら、ちょうどマンボウがいないタイミングでした(泣)代わりにとっても可愛いダンゴウオやサガミコネコウミウシなどのウミウシがわんさか見れたので、大物がいなくても楽しめました!

ダイビングショップ名:波左間海中公園
住所:千葉県館山市波左間1012
HP:http://hsmop.web.fc2.com/

館山のおすすめダイビングショップ③沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー

JR館山駅から一番近くにある、アクセスが良いショップです。また、内房にある陸続きの無人島である沖ノ島でのダイビングやシュノーケリングをすることが出来ます。

沖ノ島は流れの比較的穏やかな館山湾内にあって、少し沖合へ、ぽこんと出たような立地となっているので、外房と同じくらい黒潮由来の回遊魚も見られる初心者向けのダイビングショップです。

館山のおすすめダイビングスポット④沖ノ島ビーチ

沖ノ島海水浴場で海水浴を楽しむ観光客を横目に、砂浜からエントリーします。少しばかり泳いで砂浜を抜けると、ニシキベラ、ホンベラなど館山おなじみのベラ類が泳ぐ岩礁地帯に出てきます。

また、岩礁のところどころに、サンゴイソギンチャクの群落があるのが、他のポイントとは違う特徴ですね。サンゴイソギンチャクには、黒潮に乗ってやってきたミツボシクロスズメダイの幼魚がくっついていたり、触手の隙間にイソギンチャクエビが隠れていたりと、小さな生き物たちの揺りかごとなっており、見ていて飽きません。

ダイビングショップ名:沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー
住所:千葉県館山市沼985-5
HP: http://www.marine-snow.jp/

館山のおすすめダイビングショップ④シークロップダイビングスクール

館山の南端にある、少人数でアットホームな老舗のダイビングショップです。館山の海を愛したという今は亡きジャック・マイヨール氏が通っていたり、館山出身のさかなクンも時々訪れたりと、著名人から親しまれています。

また、若きウツボの研究者主催のウツボダイビングや、磯の生き物観察会を企画したりと、スタッフさんが生き物に対してとっても詳しく情熱的です。生き物が大好きなダイバーさんには、ぜひともおススメしたいダイビングショップです。

館山のおすすめダイビングスポット⑤松根

ボートからエントリーするポイントで、見どころは60mほどの横長の大きな根に広がるソフトコーラルの花畑です!花畑にはスズメダイ、キンギョハナダイが群れていて、まさに圧巻といった風景が広がっています。

ふと目の端に白い影が横切ったかと思うと、大きなクラゲとハナビラウオたちが目の前を流されていきました。こんなレアな出会いがあるのも館山の海の面白さですね。

岩肌をじっくり見ていると、オレンジ色のカイメン…もといカエルアンコウ発見!20㎝くらいある大きめの子でしたが、動かないと本当に見つからないですね。

また、足元の石には、もじゃもじゃの独特な形状が特徴的な、ショウジョウウミウシが這っていました。

写真を撮る際に誤って手がぶつかると、もじゃもじゃをピンっと伸ばして威嚇し、さらにはイソジンのような濃い黄色の液体も出されてしまいました。すごく嫌だったんだなぁと反省する反面、生き物の新しい姿が見られて感動でした。

ダイビングショップ名:シークロップダイビングスクール
住所:千葉県館山市坂田634
HP:http://www.seacrop.jp/index.html

館山のダイビングまとめ

筆者は1年間に何度か館山に潜りに行きましたが、見られる生物や海藻などが季節により変わるため、はっきりと四季が感じられるところが一番の魅力だと思います。本当に毎年どころか、毎日潜っていても飽きることがありません。

欠点をあげるとすると、夏は濁りがかなり強く出るときがあります。そのため、外房エリアは流れがかなり速いところがあることぐらいでしょうか?

ただ、どのダイビングショップのスタッフさんも、人が良く優しいので、レベルに合ったポイントを案内してくれますし、中級以上のダイバーさんは、その欠点を補って余りある素晴らしい体験ができます!ぜひ、館山で他では出来ないダイビングの思い出作りをしてみてくださいね!

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