マクロフィッシュの宝庫!バリ島ダイビング癒しのトランバン魅力3
バリ島・トランバンの潜り方その3では、トランバン周辺の別集落で潜ってほしいポイント2つと、今回のガイドがある生物を見つけるのがとても得意で、水中でその生物を数多く見つけ、まるでお祭り状態になったこと、さらに、まさかのアクシデントに備えるために必要なことについてお伝えします。
1.バリ島トランバンのおすすめダイビングスポット①Seraya
ここはとてもおすすめのポイントです。マクロのイメージが強いこの海域で、ワイド中心に楽しめ、さらにマクロも充実している素晴らしいポイントでした。
他の集落同様、入村税は必要となり、最終日の清算で現地での支払いになります。現地ではクレジットカードが使えないショップもありますので、現金はある程度用意しておくことをおすすめします。 日本円でも支払いは可能でしたが、レートの関係上、現地通貨で払う方がいいと思います。
このポイントには珍しい「メタリックシュリンプゴビー」が住んでいます。ゆっくりと近寄れば、割合寄らせてもらえますので、写真も楽しめます。ギラギラしているきれいなハゼを観察してみてください。
バリ島トランバンで会いたい海の生き物16.オオモンカエルアンコウ
浅瀬に漁用に仕掛けられた網の上には、バレーボール大のオオモンカエルアンコウが乗っかっていました。周りにはスズメダイの群れ等、小魚がたくさんいたので、きっとエサに困らない場所なのでしょう。「ここの主は俺だ」という感じで、堂々と、ふてぶてしく鎮座していました。
こうした光景を見ながら、ゆっくり水深20m付近に潜っていきます。そこにこのポイントのメインとなる「クリーニングステーション」があるのです。
バリ島トランバンで会いたい海の生き物17.アザハタ
遠目から見ても、多くのカラフルな小魚が群れているのがわかり、アザハタが悠々と泳いでいるのもわかりました。そばに寄って、クリーニングステーションを見ると、そこはまるで竜宮城のような風景が広がっていました。
水中の青とアザハタや小魚の赤がマッチしていて、とてもきれいです。ダイバーが近寄ってもジッとしていたら、次から次へと魚はここにやってきます。
ここはその名の通り「クリーニングステーション」です。魚たちがここに集まってくるのは、体に付いた寄生虫やゴミ、口の中の食べかすを掃除してもらうための場所だからです。掃除担当の生物が数多くここにはいます。
下の写真は、アザハタが体を掃除してもらっているところです。赤いアザハタの顔の周辺や、写真の真ん中の上部あたりにたくさんのエビがいることがわかります。 それらが全て掃除担当の役割を果たしているのです。いろんなところにクリーニングステーションはありますが、これほどまでにエビが大量にいるところも珍しいと思います。
このエビたちに体をきれいにメンテナンスしてもらうために、魚たちはここに集まってくるのです。
アザハタは、2匹がやる気満々でこの周辺を泳ぎ回り、ここの親分は自分たちだとダイバーにも主張してきます。その姿もなかなかかっこいいものです。時に2匹並んでクリーニングされていたこともありました。
この周囲にはサンゴもあり、またソフトコーラルも多くあります。アザハタはクリーニングされて、リラックスしているのか、ちょっと威張っている感じなのかはわかりませんが、このエリアだけで、様々なシーンが見られます。写真好きダイバーにはたまらないポイントです。
ワイドシーンの写真を楽しんでいる間、よく見ると下の写真のように、ガイドと妻が何やら探して写真を写していました。 実は今回ガイドしてくれた方は、カエルアンコウ大好きガイドで、カエルアンコウに関してはかなり見つけ方を研究されていると話していました。ショップのオーナーも「彼は不思議とカエルアンコウを引き寄せる」と話されていました。
そのすごさがこのポイントで炸裂しました。この後カエルアンコウが出るわ出るわの水中カエルアンコウ祭りとなったのです。これからお見せする写真は、全て1本のダイビングで登場したカエルアンコウたちです。これが1ダイブで登場したことは、後にも先にもありません。
ちょうど、私がガイドのそばに寄ったとき、このカエルアンコウが登場していて、妻が写真を写している最中でした。種類に関しては詳しくはないので名前まではわかりませんが、オオモンカエルアンコウではないかと思います。オレンジ色はやはりきれいですね。水中でとても目立っていました。
バリ島トランバンで会いたい海の生き物18.クマドリカエルアンコウ
私たちが写し終わるころに、2番目のこの個体が登場です。クマドリカエルアンコウっぽく見えますが、この色合いでイロカエルアンコウも見たことがあるので、断定はできません。 しかし短時間で見つけ出すガイドの目の良さには、この時点でただただ驚かされるばかりでしたが、このカエルアンコウを撮り始めてすぐに、下の写真のものが登場したのです。
クマドリカエルアンコウの黒いバリエーションでしょうか。この色合いはなかなか見ることができない珍しい個体です。どこに目があるのかぱっと見ではわかりません。何とも不思議なやつです。
これで、最初の網の上に鎮座していたオオモンカエルアンコウから数えて、4匹になりました。しかしこれだけでは終わりませんでした。ここまでのカエルアンコウは4cmほどあるだろう、比較的大きめで見やすい個体ばかりでしたが、ガイドの目はさらに1cmあるかないかのカエルアンコウも見つけ出したのです。
これまたクマドリカエルアンコウ、しかも幼魚でしょうか。黄色の点々が明るく、とてもきれいでした、1cmほどの小さな個体で、最初は指さされえても分かりませんでした。表情もあどけなくて、何ともかわいい個体でした。
また何とも小さなカエルアンコウを見つけ出してくれました。ミリ単位の個体です。ここまで本当にすごいとしか言いようがありません。
このポイントではこれだけでしたが、他のポイントでも1ダイブで1匹はカエルアンコウを見つけていました。「前世はカエルアンコウだったにではないか?」と言いたくなるほどカエルアンコウを簡単に見つけるガイドの目の良さには驚きの連続だったのです。
こうして、カエルアンコウ祭りは終了し、エキジットに向かいます。ビーチではアシスタントスタッフが待っていてくれて、水面で機材を脱がせてくれます。 ビーチから運搬用のトラックまでは主に現地の女性が運びます。タンク2本ぐらいは軽々と持ち運ぶのです。1本を頭に乗せ、もう1本を手で運ぶ様子を見て、自分たちのひ弱さを実感しました。
バリ島トランバンのおすすめダイビングスポット②P.S
追伸ではなく、ポイント名がP.Sと言うのです。ここに潜る目的は、ある小さな生物に出会うためです。
入村税を支払い、他のポイントと同じようにエントリーします。P.Sはいくつものコース取りができるらしいので、数回に分けて潜りました。ここでは1回にまとめてお伝えします。
ホヤに乗っかっているハゼは、あちこちで見られます。もう少し、色がきれいならいいのになあと思いつつ、観察しました。
バリ島トランバンで会いたい海の生き物19.アオモウミウシ
目を引くきれいな「アオモウミウシ」です。突起状になった部分がとてもカラフルで見たかったウミウシでした。ハイシーズンには、バリでは多くのポイントで見られるそうですが、ウミウシのオフシーズンの今回は、この1度だけ出会えました。見られただけラッキーでした。
バリ島トランバンで会いたい海の生き物20.バリカエルアンコウ
ここでも、ガイドのカエルアンコウを探す目はその威力を発揮し、珍しめの固有種「バリカエルアンコウ」を探してくれました。とても小さな個体でしたが、砂の色と体の色がともに暗めの色だったので、最初はどこにいるのか全く分かりませんでした。
一瞬、カエルアンコウが動いたので、初めてその姿を確認できたのです。それが下の写真です。
1cmほどの小さなカエルアンコウでした。日本では見られない魚ですので、現地で見て得をした気分になりました。
バリ島トランバンで会いたい海の生き物21.アゴヒゲオコゼ
このポイントのお目当て以外のアイドルとして、アゴヒゲオコゼがいます。珍しい種類の魚で、トランバンに潜られる方はけっこうリクエストされるそうです。
その魚も無事にここで会うことができました。
確かに顎の下にひげがあります。もっと怖そうな顔をしていることを想像していたのですが、かなりかわいい魚だったので拍子抜けしました。このかわいさなら、アイドルになれるなと水中で思いました。
いよいよ、お目当ての数ミリの生物とのご対面です。特に珍しい生物ではなく、そこに行けば必ず会えます。日本でも見られますが、どうしても、バリのカラフルな水中で出会いたい、写したいという気持ちが強かったのです。
特にカラフルなホヤと一緒に写したいというリクエストをしていました。その生物とは「タルマワシ」という小さなヨコエビの仲間です。
この生物の見せ方にはちょっとしたコツがあるそうで、ガイドがあれこれ工夫して、狙った場所へタルマワシを移動させてくれるようにしてくれます。その結果、何とも面白い写真が撮れました。
トゲトサカに引っ付いたタルマワシです。何だか鳥みたいに見えますが、その目の部分にいる小さく丸めの黒い斑点がある生物がタルマワシなのです。写真は左を向いていて、赤い目があるのがわかりますか。
タルマワシは短い時間で移動をするので、写真は必死になって写しました。
そして、念願だったカラフルなホヤとタルマワシのコラボシーンも撮れました。しかもタルマワシが2匹というおまけ付きです。それが下の写真です。
かわいくて仕方がないです。撮れた時にガッツポーズをしてしまいました。それぐらい撮りたいシチュエーションでと撮れて大満足です。
ここで粘ったのでダイビング時間が終了となり、エキジットしました。
このポイントでもう1回撮りたい!とリクエストし、最終日にもう1度潜ろうということにしていました。しかし潜ることができませんでした。というのもアクシデントが私に発生してしまったのです。まさに明日帰国という日に。
3.バリ島ダイビングの注意点!想定外の肉離れ
最終日の2ダイブ目のビーチエントリー時、砂に足を取られ、立て直そうとして力を入れた瞬間に「ブチ」っと音がしたのです、ちょうど左足の太ももの裏辺りでした。 まだ膝ぐらいの水深の場所でした。痛みと足に力が入らず、その場で動けなくなってしまったのです。
アシスタントガイドが妻の補助からすぐに駆け付けてくれましたが、どうにも動けません。結局男性4人がかりで、私はかつがれて運搬用のトラックに乗せられ、いったんショップに戻ることになったのです。
痛みで動けなかったので、ウェットスーツだけは何とか脱がせてもらい、しばらくは水着のままタオルをかけてもらって様子をみることにし、テラスで横になっていました。
オーナーが日本人だったのがラッキーで、すぐに医師を呼んでいただき、触診で骨には異状なしとの診断で、痛み止めの注射と飲み薬、軟膏を処方していただきました。
翌日は帰国日です。どうやって移動しようかと悩むほどでしたが、幸い、その日の夕方には自力で動けるようになり、ゆっくりめでしたが何とか歩いて移動することもできるまで回復しました。 最終日も普通に観光に出かけ、自力で歩いて帰国し、日本で改めて病院を受診したのです。
どんなに気を付けていても、アクシデントはつきものです。大丈夫だと思っていても、何が起こるかわかりません。現地で医師に診てもらえたのは安心でしたが、いったいいくらかかるのか不安で仕方なかったのも事実です。 現地で領収書をいただき、高額ではなかったのでひと安心でしたが、保険に入っていたことで、後日その金額も全額戻ってきました。
ダイビングで海外に行かれる際は、念のため保険には加入しておくことをおすすめします。いざというときに安心です。
バリ島ダイビング癒しのトランバン魅力3まとめ
以上、3回にわたり、バリ島トランバンのダイビングについて「お伝えしました。夏休み期間がバリは乾季になり、過ごしやすい季節となります。候補の1つとして検討されてはいかがでしょうか。
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