ダイビングを始めたら出会ってみたい!海の生き物特集1

ダイビングを始めたら出会ってみたい!海の生き物特集1

ダイビングを始めたら、最初は見るもの全てが珍しいと思うでしょう。 海の青さに驚き、差し込む太陽に感動するなど、潜っているだけで楽しいはずです。 しかし、少しずつ海に慣れてきて、ダイビングスキルに自信が持てるようになると、「あの生物に会いたい」という気持ちが出てくるのではないでしょうか。

そこで今回は、「海で出会ってほしい生物」についてまとめてみました。あくまでも個人的な思いで選んだものです。ダイビングの計画の参考にしていただけたらと思います。 ランキング形式ではありません。ここで挙げた生物はどれも同じくらい出会ってほしい生物だと思って見てください。

★大物編

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物①マンタ

 

ダイバー憧れの魚だと言って過言ではないでしょう。大きいもので全長5mにもなるこのエイが、水中をはばたくように悠然と泳ぐ姿は、まるで大空を舞うようにも見えます。 Cカードを取ったダイバーがマンタを「真っ先に見たい生物」と答える人が多いのもうなずけます。

マンタを見ることができるポイントとしては、日本国内なら石垣島の「マンタスクランブル」が最も有名です。 ダイビングシーズンの夏場は、連日マンタリクエストが入ります。ゴールデンウィークやお盆休み期間は、このポイントに1日のべ1000人以上の方が潜っているでしょう。

私もその時期に潜ったとき、水中が泡だらけで、「マンタよりもダイバーを見に来た感じ」がしたほどでした。マンタはクリーニングステーションである根のまわりでジッと待っていると、マンタの方から近づいてきます。 決して追いかけないようにすることが、間近でマンタを見るコツです。興奮して根から離れたり、飛び出したりしないようにしましょう。

石垣島以外にも、以下の場所で見ることができます。
・小浜島と西表島の間の「ヨナラ水道」
・西表島の「鹿川」 ・パラオの「ジャーマンチャネル」
・インドネシアの「マラトゥア」

美しいフォルムと優雅な泳ぎをぜひ見にいきましょう。

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ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物②ジンベエザメ

世界最大のサメですが、性格は温厚でプランクトンを主食としています。ダイビングをしていると、「どこからかジンベエ来ないかな?」とよく思います。フラッと水中で出会ったなら、興奮することは間違いないでしょう。

ジンベエザメがどうしても見たいという方は、フィリピンの「オスロブ」というポイントに行けば、まず間違いなく見ることができます。 地元の漁師が野生のジンベエを餌付けすることに成功し、数頭のジンベエが餌をもらいに集まってくるのです。

1度に3頭以上のジンベエと会えるのですから贅沢な話ですが、どうしても餌付け感があり、感動度合いはイマイチな部分はあります。それでも目の前を巨体が泳ぐ姿がすごい迫力なのは間違いありません。

モルディブのダイブサファリなら、スタッフがジンベエを探し、シュノーケルでジンベエと泳ぐ「ジンベエスイム」ができるかもしれません。 また、メキシコのラパスでも、ダイブクルーズで同じように、ジンベエスイムができるチャンスが期待できます。ジンベエと一緒に泳げたらいいですね。

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物③ハンマーヘッドシャーク

トンカチ頭のちょっと変わったサメがハンマーヘッドシャークです。 ダイバーの中にはハンマーに取りつかれてしまい、ハンマーを追いかける方もけっこういらっしゃいます。

国内では「夏の神子元、冬の与那国」が有名で、その時期はハンマー狙いのダイバーで溢れかえるのです。特に与那国島では、沖縄なのに夏はダイバーが少なく、冬に混雑するという他の場所とは違う様子が見られるのです。

ハンマーダイビングは、ほぼドリフトダイビングです。中性浮力を取りながら中層を流していき、ハンマーと出会えるのを待つのです。 時にはエントリーポイントが、水深100mを超える場所ということもありますし、潜行ロープはもちろんありません。

ダイビングの経験を積み、次のことは当然のようにできる必要があります。
・中性浮力が取れる
・ヘッドファストで潜行できる
・素早く準備ができる

ハンマーは単体で出るときもあれば、時に300を超える大群と出会うときもあります。ハンマーと出会い、気が付いたら自分の両サイドにハンマーの壁ができていたこともあります。 ハンマーが大好きな人にとっては、アドレナリンが出て大興奮でしょう。後から考えるとちょっと怖いのですが、そんな感動体験をあなたにもしてもらいたいです。

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物④ナポレオンフィッシュ

この魚もダイバーに大人気の魚です。基本的に憶病で、潜っていても間近で見られることは、国内のポイントではまずありません。遠くにちらっと見え、少しでも近寄ってきてくれたらラッキーです。

近くで見たいなら、海外のポイントに行くしかないでしょう。
・モルディブの「フィッシュヘッド」
・パラオの「ブルーコーナー」

あたりだと近寄れるチャンスが多いです。頭の形が特徴的な人気者にぜひ出会ってほしいです。

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物⑤ツバメウオの群れ

ツバメウオ自体は大物と呼ぶには迫力が欠けますが、写真のように大きな群れを成すと迫力が出てきます。 ツバメウオは体表がきれいで、体型も平たくてユニークなことから人気がある魚です。ぜひ沢山の数で群れる光景を見てほしいです。

かつては沖縄本島の「真栄田岬」でツバメウオの大きな群れを見ることができました。しかし、多くの観光船が停泊するようになり、群れは見られなくなってしまいました。

ツバメウオの大きな群れは海外の方が遭遇率は高いでしょうタイのタオ島から行ける「セイルロック」というポイントには、多くのツバメウオが群れています。

特に朝一のダイビングなら、ダイバーがまだ少なく、ツバメウオが固まって群れているので、より大きな群れを見るチャンスが大きくなります。ツバメウオと泳いでみるのも楽しいですよ。

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物⑥ギンガメアジ

ギンガメアジも大群で見てほしい光景です。 こうして群れを作るのは「婚活が目的」です。多くのギンガメアジが集まり集団でのお見合いをしているのです。カップルが成立すると、群れを離れたところでカップリング行動が見られます。

時として数千匹が群れ、ぐるぐると群れ全体が渦巻きを作る「ギンガメトルネード」は圧巻です。運よく、まわりで渦を巻き始め、気づいたら渦の真ん中にいたこともありました。

ギンガメアジは有名なポイントは、沖縄・粟国島の「筆ん崎」です。毎年春先から1か月半ほど透明度のいい海で大群が見られます。

また、他にも以下のポイントで群れを見ることができます。ぜひ出かけてみて下さい。
・鹿児島・沖永良部島の「長崎」
・パラオの「ブルーコーナー」
・フィリピンの「アポ島」
・タイ・タオ島の「セイルロック」

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物⑦イソマグロ

イソマグロという名前ですが、実はサバの仲間になります。 クロマグロなどの「マグロ類」はダイバーが潜ることができる海域より、もっと沖に生息しているため見ることができないのです。カジキマグロは稀に見かけますが、写真にはまだおさめることはできていません。

そうは言っても、大きいものなら2mを超えますので、悠然と泳ぐ姿はまるで魚雷です。そのくらいの迫力があるのです。編隊を組んで水中を行進する様子は圧巻で迫力満点です。

迫力あるイソマグロを見るチャンスがあるポイントは結構多く
・慶良間諸島の「運瀬」
・久米島の「トンバラ」
・西表島の「仲の神島」
などで遭遇できます。イソマグロが出てくるときは潮の流れが速い時が多いので、自己管理できるだけのダイビングスキルが必要です。

個人的なおすすめは、与那国島の「西崎」と小笠原諸島・嫁島(ケータ)の「マグロ穴」です。特にマグロ穴は、他のポイントとは違った景色でイソマグロを見ることができますので特におすすめです。

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物⑧ロウニンアジ

もっともかっこいいと思う魚の一つです。大きな群れを作ることはほぼありません。外のアジよりも一回り大きく、迫力ある魚です。

ロウニンアジが捕食のため、他の魚を追いかけまわしている様子は迫力がすごく、追いかけられた魚はきっと、生きた心地がしないのではないかと想像できるほどです。

ロウニンアジが全速力で動くときには水中に音が響きますし、それに伴って小魚の群れが逃げるときも「ブーン」と大きな音がマスク越しに聞こえます。その音はぜひ聞いてほしい水中シーンです。

ロウニンアジが隊列を組んで泳ぐ様子は勇ましさを感じます。

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物⑨ウミガメ

一緒に泳いで竜宮城へ連れて行ってほしい・・ウミガメを見たらそう思う方もいるのではないでしょうか。カメと言っても泳ぐスピードはとても速く、ダイバーは簡単に置いてきぼりにされてしまうほどです。

日本国内では「アオウミガメ」「タイマイ」「アカウミガメ」の3種、ダイビング中に遭遇するチャンスがあり、中でも「アオウミガメ」と1番出会いやすいのです。

「オサガメ」という種類とも出会えるチャンスはありますが、その確率は他のカメに比べて極端に低いです。いずれも絶滅危惧種になっていますので、触れたり掴んだりしないようにしましょう。

ウミガメは日本の広い範囲でダイビング中に見るチャンスがあります。かわいいので、カメに癒されてみてはどうでしょうか。

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ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物⑩バラクーダ

 

1mを超える大型のカマスが目の前で壁を作り、時に渦を巻きトルネードを見せるバラクーダは本当に迫力があります。ベテラン漁師の話では、サメよりも怖いと恐れられているほどです。

遠目で見るとどうってことないように見えますが、写真ぐらい近づくと、鋭い歯もはっきりと見え、恐怖感を感じます。ハンマーよりも怖いとすら感じるほどです。バラクーダの壁とトルネードは、ぜひ見てほしいです。できればバラクーダの歯も。ビックリすると思います。

バラクーダは以下のポイントで比較的大きな群れを見るチャンスがあります。ぜひ潜ってみてください。
・石垣島の「屋良部崎」
・与那国島の「赤土」
・パラオの「ブルーコーナー」
・タオの「チュンポンピナクル」
・インドネシアの「マラトゥア」

ダイビングを始めたら会いたい!海の生き物大物編まとめ

以上、ダイビングを始めたなら出会ってほしい生物の大物編をお伝えしました。これ以外にももちろん出会ってほしい生物はたくさんいます。

ミクロネシアのロタ島でのダイビング中にイルカが出てきて、遊びまわる姿も感動しますし、沖縄の波照間島に行く途中で「オキゴンドウ」の群れに遭遇し、シュノーケルで一緒に泳いだときのことは、今でも覚えています。

魚類だけでなく、イルカやクジラ、アシカにマナティなど、ほ乳類も見てほしいし、私も見たいと思っています。水中には大物だけでなく、かわいい魚もたくさんいて、それらにもぜひ出会ってほしいです。次回は「小さい生物編」をお伝えします。

ダイビングを始めたら出会ってみたい!海の生き物特集2

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